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(回答先: こんにちわです。 投稿者 エンセン 日時 2003 年 9 月 10 日 16:44:44)
エンセンさん。 こんにちわ。
紀尾井町。 ホテルニューオータニのアーケードでしょうか? 素敵。
(借金で火の車のはずなのに、まーだ借金を増やそうとするとは正気ではないように思います。)
現状のやり方ですと、積極財政でも、消極財政でも、借金は増えますね。
理由はあっしらさんがお書きになっているので省略。
どちらも正気ではありません。
(亀井的積極財政後の破壊の方が、私には恐怖かも。小泉的破壊の方が傷が浅そう。)
小泉的破壊が更に進行しますと、やっぱり駄目だったということになって、財政出動を求める声が強くなります。
そのときには、小泉は引退していますから、例えば麻生的積極財政とか、平沼的積極財政とかが実行されます。
現状の日本ですと、デフレーションが長く続けば続くほど、国家の借金は増えます。
これを緊縮財政とすると、借金の減り方は少し低下しますが、民間経済活動は一層縮小し、デフレーションが更に進行しますね。
最後は財政積極論者が勝ち、悪性インフレーションを引き起こします。
インフレーションの悪性の度合いは、デフレーションの悪性の度合いに比例します。
小泉は、「より獰猛な亀井」を呼び出すだけです。
(遊んでいるお金があれば、国債を購入するのがきっと1番リスクが少ないのでしょうね。)
(悪性)インフレーション下では、円の購買力が低下しますね。
そのリスクは恐ろしく高いです。
長期国債は絶対に避けるべきです。
個人向け国債は、短期国債の集合体なので、リスクはかなり軽減されています。
私は、祖母の持っていた戦前の国債と勲章、そして戦後配給された恩給証書を手元に持っています。
それが夜中に私に語りかけてきます。
「政府を信用するんじゃない」
(このままのペースで借金を重ねていった場合、すみちゃんは何年くらいで日本は沈むと思いますか。
今の日本の政府が個人の人間なら、「消費者金融」でも融資しないかも。)
日本の現状(その背後にある論理)について簡単にまとめてみましょう。
少なくともエコノミストや経済学者とは違う(より現実に即した)見方を提出できると思います。
(今の日本の政府が個人の人間なら、「消費者金融」でも融資しないかも。)
この言葉が鍵なんです。
今の日本が個人なら直ちに闇金融行きです。
なんで闇金融にいかなくて住むのでしょう。
強いからです。
企業、個人のお金を税として奪取できるからです。
通貨をバラまいて借金を消せるからです。
他の通貨を使用する人間を処罰できるからです。
銀行等を監督して意のままに動かせるからです。
逆らう銀行をつぶせるからです。
強いから金を借りられるのです。
国債は著しく低利です。 10年でも1%そこそこ。
それでも買う投資家がたくさんいます。
この理由は二つあります。
(1) 2%で民間企業に貸すより元本の安全性が高い。
(2) 消費者物価指数が例えばマイナス2%だから、たとえ金利ゼロでも実質では2%で運用できている。
二つとも本質は同じです−経済活動の萎縮
近年のあらゆる政策が(1)(2)を進行させるものであることは良く判るのではないかな。
民間企業に金を貸しても戻って来ないのは、商品価格が低下していくので儲からないからですね。
そうすると、国家に金を貸して2%(実質)で運用する方が賢いと考えるのは当然です。
政府は民間の資金調達を邪魔し、国家関係の資金調達を容易とするような政策を続けてきました。
瀬戸内海に係る本四架橋。
愚劣な投資です。 民間事業だったら貸し金はパーです。
今年、この貸し金の返済について揉めていましたが、最後は国家が尻を拭きました。
どんな愚劣な事業でも国家がバックにいれば金が返る。 そういう確信を裏付けたのです。
民間企業への貸し金がどうなっているのか? 悲惨な実例には事欠きません。
相応に立派で将来性のある事業でも、金が返って来ないことが多いわけです。
そういうわけで国家は低利で簡単に資金調達できます。
圧倒的な信用をもって資金を食いつぶしているわけです。
民間企業はどんどんつぶれます。
金を貸してもらえません。
中小なら金利も高い。
貸し倒れ率が高くなると、一層リスクが高くなり、金利が上がります。
金利が上がると,ますます企業はつぶれ易くなります。
すると銀行は高利で貸すのではなく、貸しだしを停止して他業態へと投げますね。
金貸しにはジャングルの掟があります。
都市銀行−地方銀行−信用金庫−商工ローン−街金−闇金
企業倒産と失業−これほど消費を冷やすものはありません。
消費者は財布を固く締めます。
するとデフレーションが進行します。
デフレーションが進行すると、国債の実質金利(対物価)が上昇します。
すると国債の表面金利に低下余地が生まれます。
すると国家の資金調達は一層容易になります。
「民肉官食」
「人民は弱し 官吏は強し」
こういうプロセスです。
このプロセスはらせん的に進行します。
世間でデフレスパイラルと呼ばれているものはこれですが、一番肝心な機構は上記したものです。
国債バブル−株価低下−デフレーション−失業−貸し渋り−不良債権増加といった眼前の諸現象を統一的に説明できているでしょう?
こういうことは、エコノミストはあまり言わないのではないかな?
経済雑誌等を熱心には読まないので断言はできませんが。
理由は判りません。
はっきり言ってこのプロセスは国家の暴力ですよ。
さて、亀井は、官を一層太らせたいわけで、根本的解決にはなっていませんね。
小泉は、民間企業−銀行をさんざんいじめてきました。
公的機関の失敗はしりぬぐいしてきました。
上の民肉官食プロセスを進行させるような政策ばかりとってきたのです。
残念ながら、彼は民の味方ではないのです。
このプロセスを軟着陸させる方法は、下の投稿にぶら下がっているレスを順番にごらん下さいませ。
(奥野東大教授の非論理的発言批判について
http://www.asyura.com/0306/dispute11/msg/262.html
投稿者 すみちゃん)