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★阿修羅♪
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レスありがとうございます。
でもね、すみちゃん、平凡なリーマンの私が、すみちゃんのような難しい質問に答えられるわけない、デス。
何を勘違いしたのか、何で私に聞くのか、、、、。
スイスの建国の裏にイエズス会がいたなんて、、、。そんな面白そうな話は、こっちがモット聞きたいですよ。きっとあっしらさんなら、知っているんじゃないですか。
「オフショアは、どうしてイギリス王室やオランダ王室が管理しているのでしょう？」
この関連のお話を7月頃にちょこっと触れておられましたね。
この一文の前提として、そもそもオフショアとは何か？という問題があるのですが､実は「オフショアとは、英国王室やオランダ王室の財産の隠し場所」だ、という説明をさらっと披露されただけで､私にはショックだったのです。
だって、私はこのことを知るのにずいぶん時間がかかったんですから。
すみちゃんだったら、二三行ですませる話題も私は、下記のように長く引き伸ばしてしまいます。
最近、巷に「あなたもオフショアに銀行口座を作ろう」といったスローガンの本や「わが社もオフショアに子会社を作って合法的な節税策を講じることを考えてみる必要があるじゃないかネ。」などといったピントハズレの会社役員さんのセリフの中で「オフショア」という言葉を聞きますが、いったい「オフショア」とは何ぞや？わかりやすく説明して？と聞いてもこの質問にキチンと答えられる人は、自称専門家の人でもそう多くないデス。
それで答えは？といういうと、すみちゃんの言われた「オフショアとは、英国王室やオランダ王室の財産の隠し場所」ということでいいのではないかと思います。その後アメリカを初めとする共和政の国の上流階級のお金持ちたちも利用するようになりました。また、海外に駐在するイギリスビジネスマン等も使うようになり、さらには､最近は極東の島のゴミたちも「なんだかカッコよさそう」といって口座を開いたりするところまで来てしまいました。
私が会社に入った一昔前は、オフショアとは言わず、タックスヘイブンと呼んでおり、なんだか隠微な雰囲気を醸し出していました。今はオフショアに設立された会社が、堂々とシティに大きなビルを所有し、さらには上場までもしています。現在オフショアのお金なしにシティの金融ビジネスは成り立たない、というのが実情でしょう。
マネーロンダリング規制の余波を受け、「ジャージー島・ガンジー島等のチャネル諸島の規制をより厳しく求めていくべきだ、との問題提起がなされている」等の記事がときどきイギリスの新聞にも載ります。そしてこれらの島々について簡単に解説する際には、「女王の土地でありながら、Westminster（イギリス議会のこと）の力の及ばないところ」というフレーズが使われます。
これを私なりにわかりやすく説明すると「オフショアとは、現代の荘園のことなんです。昔、天皇家や藤原氏等の日本の貴族は、律令体制を敷いて一般庶民をその法体系の下で管理しながら、一方で自分たちの私有地に関しては、不輸・不入の権を認めさせ事実上律令という支配体制の外に置いたわけですよね。オフショアもそれと同じで、英国女王等が、自分の財産を現在の法体系の外に自分の財産を置くための受け皿なんですネ。」ということになります。
律令体制（タテマエ）と荘園（ホンネ）との関係は、立憲君主制（タテマエ）とオフショア（ホンネ）とちょうど似たような関係にあるわけです。
ですから､「ハリーポッターの著者であるJ・K・Rolingが女王より金持ちになった」、というのは、女王の表の金とを比較した場合の話であって、裏（オフショア）のカネは全く勘定に入っていないわけです。
「うーんそうかあ、そうすると、日本（の天皇家）もオフショア地域を作るという話があってもおかしくないですよね。」
「ところが、日本の場合、表立ってオフショアを作るわけにはいかないんで、天皇家・宮家・元華族の財産の管理銀行として作られたのが「長銀」だったわけですね。長銀が、無記名の割引債という商品を持つ必要があったのも、こうした関連から考えていけば納得できますし、長銀はつぶれる以前にスイスの銀行（UBSだったかな）と提携関係を結んでいたというのも納得できます。」（当時、割引債を使って日本からスイスへ金を持ち出すこともよく行われていた。）
「もう一つ日本にオフショアが必要なかった理由としては、財団法人・社団法人・宗教法人等の受け皿が実質上オフショアの役割を果たしたといえると思うんですね。「役人等の現代の特権階級が現代の法体系の枠外の利権を確保する場」としてこれら法人の果たす役割というのは、平安時代の荘園とそっくりですよね。」
「なるほど、そういえば、お金のある人間が財団法人を作り、理事長に役人の天下りを据えるという手法も、平安時代の開墾地主が有力貴族に形式上土地を「寄進」するという行為にそっくりですな。
そういう意味では､「財団法人・社団法人・宗教法人は現在の荘園だ！」という表現も言い方もできますな。」
「寄進という行為をオフショアで探してみれば、それは番号口座（匿名口座）がそれに当たるかもしれませんね。いったん番号口座に入金されたお金は、第三者からは、個人のお金としてではなく、当該銀行のお金として認識されますから、その意味で安全なわけです。さらに言えば､当該オフショア銀行は、当該オフショア地域で女王の名のもとに守られているわけですから、これは当該銀行がさらに女王へ財産を「寄進」しているとも評価できるものです。このことは、開墾地主から寄進を受けた有力貴族が、さらにその荘園を摂関藤原家に寄進する行為に似ているともいえますね。」
以上、（英国上女王を中心とする）国際金融家集団は、タテマエ上は、立憲制・議会制民主主義の下に服している、ということであっても、実はその枠外におり、裏道や安全な場所が用意されているということなのでしょう。
以前「天皇家が海外に財産をもっているのか？」ということが話題になった際に、「証拠はないけど当然だと思う。だってそれが支配者層の常道だから」という趣旨の投稿をしたことがありましたが、それは上記に述べたあたりの理解を踏まえたものでもあります。
（突然思い出しましたが、昨年だったでしょうか、美智子皇后が、ユネスコだか何かの行事で突然おひとりでスイスにいかれたことがありました。もしかしたら天皇家ごひいきのスイスのPrivate Bankにお寄りになられたのかもしれませんネ。）
ところが一方で、「オフショアは支配者層しか使ってはいけません。悪いことをやっているチンピラは使うな！」といっても、支配者の中にも悪いことをやっている人はいっぱいいるし、なかなかその制限・線引きをするのは難しい、ということなのでしょう。オフショアにおけるマネーロンダリング規制というのは、オフショアの本質に抵触してしまう可能性もあり、実質掛け声だけで終わって、根本的な解決は無理でしょう。
イエズス会云々について
そもそもこのようなお金持達のお金の隠し場所としてイギリスで歴史的に使われ、発展してきたのが､Trustだったとはよくモノの本に書いてあります。（貴族が十字軍に参加する前に自分の財産をそこに移し、財産の保全を図った等々）
すみちゃんの「スイスを作った裏にはイエズス会がいる」という話に従うと、当時スイスは、国ごとが大きなTrustだったということになると思いますが､たいへんありそうな話ではありますね。
ところで、スイスといえば、「実はヒットラーを育てたのはアメリカ資本だった。アメリカはスイス経由でヒットラーへ資金を供給した」という話は、スイスの銀行の人から数年前に聞きました。
当時アメリカは「スイスの銀行は第二次大戦中にユダヤ人から預かったお金をその遺族に返還せずネコババしている」というキャンペーンを張っていましたが､その頃スイスのある銀行の人が「本当にアメリカ人の偽善ぶりにはあきれるよな。だいたいヒットラーをそだてたのは誰だか知っている？アメリカ人なんだよ。当時スイスの銀行を通してお金が流れたから、スイス人にはアメリカのやっていたことがお見通しだったのさ。奇麗事を言ってもお金の流れをみれば、いったい何が起きているのか、大体想像つくんだよ。」と説明してくれました。
当時私は、この阿修羅サイトなんて知らないし、その旨を解説したヒットラー関連書籍も読んでいなかったので、上記説明を聞いても「？」で、何のことだかわかりませんでした。
ところで、「フセイン・アメリカ合作説」の是非で盛り上がっていたときに、私は、アメリカが「フセインの隠しているスイス銀行の口座の金をイラク復興に役立ているべきだ」といった趣旨のキャンペーンを張ってくれば別ですが、アメリカがフセインの隠し金について取り立てて問題にしないのであれば、そのお金の処遇については、アメリカとフセインとの間で話がついているということなんだろうと思っていました。その後この件について何か聞かれている人いらっしゃいますか？
ウルグアイについて
知り合いのブラジル系ユダヤ人（宝石商）は、イギリス系のPrivateBankを使っていましたが、ウルグアイが南米のお金持ちにとって特殊な国であることは聞いたことあります。でもヨーロッパからは遠すぎて、、、。スペインの人々は心理的にも近いので中南米の情報に詳しい人がたくさんいるのでしょうが、私にはあいにくスペイン系の知り合いはいないので、何にもネタないです。
以上、グダグダと書きましたが､すみちゃんの質問にはほとんど答えていません。
私この程度なんです。これからは、私がただのリーマンであるということを忘れず、あまりレベルの高い質問はしてこないように。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。