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(回答先: Re: 自爆攻撃の効果は? ぶち熟女さんへの回答もあります 投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 8 月 29 日 21:16:07)
またまた、書籍からの引用をしようかと思えば、すでに、引用されているサイトをみつけたので、そこから張ります。3つ目の段落が、私が、引用したかった部分です。
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イスラエルの本質
ブッシュ大統領は1日、イラク戦争での大規模な戦闘が終結したことを宣言しました。演説の中で「パキスタンからフィリピン、アフリカの角まで、アルカイダの殺人者を追い詰めている。イラクの解放は、テロとの戦いとの重要な前進だ。アルカイダの同盟者を取り除き、テロの資金源を断った。これだけは確かだ。いかなるテロ組織もイラクの政権から大量破壊兵器を手に入れることはない。その政権はなくなったからだ」「アフガニスタン、イラクそして平和なパレスチナの自由のために関与する。自由を広げていくことが人々がテロに引き付けられることを防ぐ最も確かな戦略だ。自由が根付けば、憎しみは希望に道を譲る。自由が根付けば人々はより良い生活を平和的に追い求めるようになる」と反テロリズムと中東の民主化の姿勢を改めて明らかにしています。
バグダッド陥落以後、中東の力関係は決定的にイスラエルに有利になりました。今回のイラク戦争終結大統領演説によって、パレスチナへの軍事侵攻を「テロとの戦い」として正当化してきたイスラエルをさらに勢いづかせるとの見方が有力です。イスラエル軍は1日未明パレスチナ自治区のガザに侵攻パレスチナ人13人が死亡、60人が負傷しました。イスラエル軍の作戦目的はイスラム過激派ハマスの幹部を狙ったとみられています。この幹部も死亡しました。ハマスの賛否はともかく、巻き添えになって犠牲になられた民間人の「命」はどう償うのでしょうか──
イスラエルとパレスチナがなぜここまで血みどろの殺し合いを続けているのか。気鋭の研究者の論考を手がかりに思索を重ねていきたい。中田考氏は『イスラームのロジック──アッラーフから原理主義まで』(講談社選書メチエ)で、「『内なる植民地支配』の時代、イスラーム世界に最後に残された露骨な外国支配の植民地、それがイスラエルである」「『ユダヤ人とアラブ人』の対立の構図は問題の本質を隠蔽するヴェールである。パレスチナの地を占領しイスラエルを建国したのはポーランド人、ロシア人、ドイツ人・・・・・・、つまりヨーロッパ諸国民であり、イスラエルとはヨーロッパ人がパレスチナにつくった植民地、つまり「大航海時代」以来、一穫千金を夢み、あるいは本国での宗教的・民族的迫害を逃れ、「新大陸」、アジア、アフリカの土地を奪い、住民を征服、虐殺、奴隷化し植民地化していったヨーロッパ人の移民の最後の波であり、中東におけるヨーロッパの最後の橋頭堡であった」「近代『国民国家』が国民の殉死、献身を求める『偶像神』であることはすでに見た。ユダヤ人とは、この国家という「偶像神」に全面的忠誠を捧げない『非国民』として、ユダヤ人の名をつけられ、それぞれの祖国から排除された存在である」「ユダヤ人とは、西欧『民族主義』の矛盾であり、西欧の内部矛盾なのである」「イスラエルとは、イスラーム世界に押しつけられた、西欧の内部矛盾なのである」(p45)
引用が長くなりましたが、日本でここまでイスラエルの本質を深く洞察した研究者はいないと思われます。同志社大学神学部教授。今後の氏の動向が注目されます。
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コピー元サイト
http://www008.upp.so-net.ne.jp/kokusai/newpage41.htm