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(回答先: 熱海沖の海底ケーブル 切断は腐食によるショート (静岡新聞) − こっちの記事の方が詳しい。 投稿者 シジミ 日時 2003 年 8 月 13 日 09:54:53)
無人探査機「かいこう」子機、不明に 2003/05/30
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http://news.tbs.co.jp/20030530/headline/tbs_headline758053.html
およそ11000メートルの 深海を潜航した世界記録を持つ無人探査機、 「かいこう」の子機が、29日の作業後、 行方不明となっていることが わかりました。
海洋科学技術センターに よりますと、無人探査機「かいこう」は、29日、高知県室戸岬の南東 およそ130キロ沖、 水深4673メートルの海底で、 地質調査を行っていました。
しかし、台風が接近してきたため 作業を中断し、母船が「かいこう」を 引き揚げようとしたころ、「かいこう」の親機と子機をつなぐケーブルが 切断されていて、子機の行方が わからなくなったということです。
「かいこう」は、 深さ1万メートル以上の 深海の調査が可能で、テレビカメラやロボットアームが 掲載された子機には、15億円以上の 費用がかけられています。
子機はケーブルが切断された場合、 海面に浮き上がる 仕組みになっていて、海洋科学技術センターが、現在、母船や飛行機などで 捜索しています。(30日 14:08 )
無人深海探査機かいこう 依然見つからぬビークル -2003/06/20-
地震調査など研究計画に影響大 -2003/06/20-産経
浮力体はずれ海底に? 再建造には18億4000万円
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http://www.c-crews.co.jp/gnext_express/news/back/0306/030620_10.html
世界で唯一、水深1万1000mまで潜航できる海洋科学技術センター(神奈川県)の無人深海探査機「かいこう」のビークル(子機)が先月末、行方不明になった。高知県室戸岬南東約130km沖で、南海トラフ(海溝)の調査中にケーブルが切れた。周辺海域の捜索が続いているが、このまま見つからなければ、巨大地震の巣である海溝の調査をはじめ、地球科学や生物学の研究計画にも影響が及ぶ。
かいこうは、電源や光通信を中継するランチャー(親機)と、ロボットアームで作業するビークルからなる。“親子”は合体した状態で深海調査研究船「かいれい」から海中に降ろされ、海底付近で分離。ビークルは推進装置で海底を動き、手の役割をする「マニピュレーター」で資料の採取や機器の設置・回収、動画の撮影などを行う。
このビークルが5月29日に行方不明になった。室戸岬沖の水深4673mの海底に設置された圧力計からデータを回収する作業中、台風4号の接近で海が荒れてきたために引き揚げようとしたところ、ビークルとの光通信が不能になり、電圧計も無反応に。ランチャーとビークルを結ぶ直径約3cmの2次ケーブルが切れていた。
ビークルは、ケーブルが切れると海面に浮上し、240時間にわたって電波で信号を発する。行方不明になった直後には、計3回信号が確認されたが、翌日以降は信号がキャッチされないまま、発信能力の限界を超えてしまった。捜索は船と航空機からの目視がたよりだ。
海面に浮上したとすれば、ビークルは黒潮に運ばれたとみられる。同センターは高知県沖から千葉県沖までの広範囲をかいれいと航空機で捜索。特に東海沖で循環している「冷水塊滞留海域」を重点的に探している。
ビークルには8個の浮力体が、厚さ1mmのステンレス製バンドで固定されていたが、行方不明時は周辺海域が大荒れだったことから「浮力体がはずれて、海底に沈んだかもしれない」(同センター)という見方も出てきた。
同センターは15日にも、ビークルが沈んだ可能性が高い海底に、テレビカメラを備えているランチャーを投入し捜索に万全を期す。しかし、浮力体の一部が残って中層を漂った場合には「捜索の手だてはない」という。
平成7年に建造されたかいこうは、深海の震源調査や生物採集など、これまで322回の潜航調査で世界の海洋・地球科学研究をリードしてきた。今後も十勝沖の日本海溝や小笠原諸島、北西太平洋など、他の探査機では不可能な計画が予定されていた。
ビークルが見つからなければ再建造するしかない。かいこう全体の総建造費は46億円で、ビークルだけでも18億4千万円かかる。
緊縮予算の中で、文部科学省の認可法人である同センターは、昨年度まで年間約9千万円払っていたかいこうの保険を、今年度は取りやめていた。継続していれば、ビークルの再建造費は、まかなえたのだが…。
新たに予算を獲得し、ビークルを建造する場合、完成するのは早くても17年春以降になる。
東南海・南海地震の震源域は、太平洋沖なので、観測網を充実させるためにも、かいこうの存在は不可欠だ。
センターの広報担当者は、「地震や海洋の研究をストップさせないためにも無事な姿で見つかってほしい」と祈るような表情で話している。
2003.06.15 産経新聞