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(回答先: Re: 批判しながら成長しにくい 投稿者 健奘 日時 2003 年 8 月 20 日 14:08:43)
健奘さん、はじめまして、お返事ありがとうございます。
日本人の特徴形成の背景として、稲作(水田農耕)と、絶対唯一神の非在、あるいは自己中心的願望の投象装置としての神仏
の情緒依存的特性があるというように読ませて頂きました。素直に得心が行きました。(誤読していましたらお許しを)
私の場合、農家の知人からの話による理解ですが、逃げも出来ず否応も無い共同管理を、先祖代々からやっていかざるを得ない
村落の相互拘束的構造が、農村での独特な心理と関係を創っていると認識しました。実際、表向きだけであれ良い関係が創れ
ないと水田を使って米なんて出来ないようですね。
ここの事情は都会人にはほとんど分からない…。そして、ここに日本人の心理を創ってきた基盤があることにも想い至らない。
基盤は水田稲作農業の持つ独特の構造ですね、これをもう少し都会の人にも分かってほしい、自分が良く分かる契機だ。
自分がきっちりと批判を言えない理由、いいにくい理由がまさか田んぼ起源だとは想うまい…。
神仏も、まさにご利益の交換媒体みたいな感じですね、お供えもお賽銭も挙げたんだからひとつ俺の切なる頼みを聞いてくれ…
ここには絶対的存在と結ぼれるための契約とか規則とかはない。従って論理で意見を収束する初歩的な契機もない。
情緒的依存性の共同化の契機だ…。
ううむ、いらいらします。
本当に完璧な敗走に至るまで何もしないのかもしれない。誰かが「負けた、ごめんなさい」といって首を差し出すと、お互いに想っ
て群れのままじわじわと潰れていくのか。
しかし、健奘さんがお持ちかもしれない希望と私の希望は似ているのかもしれません。
日本人は根源に近い深みにある「構造」を太古から一貫して変えようとせず、上部の「構造」は時代によって機能的にも都合が
良い形のものをまとっては、駄目になった場合、皆で納得すれば突如取り替えてきた集団なのかもしれませんから。
太古に形成した深みの「構造」を変えない代わりに、上部構造は合理的合目的に取り替えてしまえる。
その取替えの時に、大馬鹿な誘導、嵌め技に引っ掛からなければ、希望が無いわけではない。むしろ素晴らしい解を日本発で
出す事が出来ると想う。(マジです)
欧米の原理によるシステムではもう世界がやってゆけなくなって来ているのだから。
大馬鹿な罠に、声も上げられぬ羊としてはまらない事、そのための過去と現在の検証は切要と想います。
では、またよろしくお願いいたします。