現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産28 > 425.html ★阿修羅♪ |
|
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030809k0000m010124001c.html
日本道路公団の藤井治芳総裁は、公団民営化に混乱を生じさせた責任を問われ、辞任に追い込まれる公算が大きくなった。公団は8日、これまで組織的な作成を否定していた「幻の財務諸表」が経理部のコンピューターの情報ファイルから見つかったと発表。存在が確認できないとしてきた従来の説明と食い違うなど信用性が揺らぎ、藤井氏の監督責任を問う声が高まるのは必至の情勢だ。任命権を持つ扇千景国土交通相は、藤井氏の進退問題を決断しなければならないとの認識を示している。政府内では、混乱の責任をとった形での事実上の更迭は不可避との見方が広がった。
公団は7月の内部調査結果発表後、31日には内部告発した元幹部も処分し、一連の混乱の幕引きを図った。だが、「幻の財務諸表」の存在が改めて明らかになり、混乱が蒸し返された。8日夜、政府筋は「みっともない。処置の仕方が不適切だ」と語るなど、今回の事態を受け藤井氏の統率力と監督責任を問う声がさらに強まっている。
小泉純一郎首相は既に、扇氏に混乱を早期に収拾するよう指示。福田康夫官房長官も藤井氏の経営者責任を再三指摘している。早ければ、公団の財務諸表に対する監査法人の検証結果が出る8月末から9月8日の自民党総裁選告示前までに、藤井総裁が辞任へ追い込まれるという観測もある。
小泉純一郎首相は8日夜、首相官邸で記者団に「公団内部のことで混乱せずに民営化に向けて体制を整えていくのが総裁の責任だ。今後、見守っていきたい」と述べるにとどめた。だが、道路公団民営化は9月の自民党総裁選における公約の柱で、改革を混乱させている藤井氏を「更迭」できなければ首相自身の指導力が問われかねない流れとなっている。首相は今後の政治日程もにらみながら、更迭のタイミングを探るものとみられる。
[毎日新聞8月9日] ( 2003-08-09-03:00 )