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http://www.kumanichi.co.jp/kawabegawa/kiji/20030804.1.html
川辺川利水事業の新計画策定に向けた国、県、対象農家による現地調査が三日、前日に続いて行われ、人吉市、球磨郡相良村、山江村の対象農地や水利施設など二十カ所を調べた。地元農家はそれぞれの水への思いを訴えた。
現地調査は対象地域(六市町村)の農業用水の現状を把握するのが目的。九州農政局、県、ダム利水の推進団体、利水訴訟原告・弁護団など約八十人が参加した。
人吉市上原田地区の県営モデル事業対象地では、地元農家が暫定水源(井戸)を使った営農について説明。「ハウスモモなどは水が十分にあれば収益は上がる。これ以上井戸を掘れば地下水が減る恐れがあり、(川辺川ダムによる)安定的な水源が必要だ」と訴えた。
これに対し、同地区に隣接する下原田地区では、別の農家が「わき水やため池、排水などさまざまな水源を使って営農しており、水は余るほど用水路を流れている。新たな利水事業は必要ない」と話した。
二日間、計三十四カ所での調査を終え、同局の上野敏光整備部長は「水源などを見ながら農家の声が聞けて有意義だった。今後も地元の声を拾い上げて、地域にふさわしい計画を作ることに努力したい」と語った。また、利水訴訟原告団の梅山究団長は「計画当初から行政が農家の意思を尊重する姿勢であれば、われわれは裁判まで起こさなくて済んだ。今回の調査で原点に立ち返ったような気がする」と感想を述べた。
熊本日日新聞 2003年8月4日朝刊掲載