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(回答先: Re: これで良いのかなあ? 関係ないけどDdogさんどうしたのかな 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 7 月 27 日 16:55:15)
大企業は、「貸出→CP」への転換に走っている。
キャッシュフロー経営にたとえられるよう企業が市場から資金調達できる
ようになってきたため。また金融機関の貸出能力が落ちていることも関係
していると思われる。
CP増加は、貸出金が減り金融資本市場の厚みが増すことを示す。
間接金融から直接金融の流れでもある。
今回のゲロは、日銀が今更育成を目指し始めたことと無縁ではないと思う。
重要度が増すCP発行残高を正しく計測できない、しかも自分たちが誤り
を隠しているというのは、洒落にならない。
>実際よりも過大な信用が会社に流れていたという間違ったデータに基づいて、
>金融政策を立案していたわけですから、当然、その分資金を絞っていたと考
>えられるわけです。
このような妥当な批判を受けることを承知でゲロしたのは、今批判を受けた方が
後でばれた時よりもケガが少ないからだろう。
なおかつ推測だが、今後は
「少なくともミスを把握した1年前以降は、金融政策を立案するにあたり、
ヒアリングにより得られた現実の残高を元に議論してきた。金融政策への
影響はない!」
と言い訳するであろう。
現実のところ、CP残高10兆円程度の乖離は金融政策に影響を及ぼしたとは
思えない。この1年間、当座預金残高が倍に引き上げられ、長期国債買い切り
オペも増加させており、CP残高の真の数字でも偽の数字でも行動は変わらな
かっただろう。
重大なのは、信用や信頼や信認という「信」に基づいてのみビジネスが可能な
「金融業」が、信用を失墜させることを平気で行っていたということであり、
雪印やエンロンなどの事件に匹敵する。原価20円の日銀券を1万円で発行して
いるということを考えればその罪の大きさは、一般企業とは比べ物にならない
はずだ。
独立した政策を行う権利を自ら放棄した行為で、プリンスであるという福井
総裁がどのような判断を下すか−−−危機感に基づいた行動に踏み切れるのか
腐れ縁で後輩たちを守るのか、はたまた危機感すら生まれないのか−−−は
注目に値する。