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(回答先: Re:1年前に残高のヒアリングを行い、乖離を把握してから1年間隠蔽!! 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 7 月 26 日 20:46:18)
日銀が金融統計の誤りを1年間も放置した隠ぺい問題は、中央銀行への信認低下を招くのは必至だ。「透明性向上」と「独善の排除」に取り組んできた日銀だが、古い体質が改まっていないことをうかがわせた。原因究明と再発防止策の策定にあたっては、日銀マンの姿勢を根本から問いただす“文化の改革”という視点が欠かせない。【白戸秀和】
今回、問題になったコマーシャルペーパー(CP)の残高は、さほど重要なものではない。問題なのは、統計にはつきもののミスを、担当の金融市場局が把握しながら、長期間放置したことだ。ささいなミスを隠す体質は、重大ミスを犯した時にどう出るか。日銀内部からも「公表資料の信頼度だけでなく、金融政策への信認が揺らぐ」との声が上がっている。
日銀は(1)だれが報告を受けたか(2)だれが放置を判断したのか(3)その事実をどのくらいの人数が知っていたかーーなどを明らかにしていない。ただ、この時期に発表したのは「28日にCPを含む資産担保証券(ABS)の買い取りが始まるからだろう」との観測がある。CP残高への注目も集まるので、外部からの指摘で隠ぺいが明らかになる可能性もあり、先手を打つ形で問題を公にしたというわけだ。
99年に国内総生産(GDP)統計の事前漏えいが起きた経済企画庁(現内閣府)は、改革を徹底した。ある幹部は「うそは絶対につかないし、少しでも素早く対処するよう心掛けた」と振り返る。一方、日銀は98年の接待汚職事件や新日銀法の施行で、綱紀粛正と透明性向上を進めたが、今回の問題はタガの緩みを裏付けている。
日銀には「領域を守る密室主義」「誤りを認めない責任回避」といった風土が根強いと言われる。ある政策委員会メンバーは「世間とは異質だと自分たちが気付かないのが日銀文化」と語る。こうした風土も含め、福井俊彦総裁は、内部管理体制の改革を進める考えのようだが、今回の対応が内部改革の試金石になる。形式的に防止策をまとめるだけでは、改革とは言い難い。
■日銀の統計隠ぺい 日銀は25日、金融統計「貸出・資金吸収動向」で、企業の約束手形の一種であるコマーシャルペーパー(CP)の発行残高について「誤りがあった」と発表した。6月末の「24兆2264億円」は、正しくは「15兆円程度」。複数の金融機関が本来差し引くべき数値を引かずに、報告したためだった。
この報告ミスは1年前にさかのぼるもので、日銀の担当セクションはミスを把握しながら、修正せずに誤った数値に基づいた統計を公表。ミスを隠ぺいし続けていた。(毎日新聞)
[7月26日22時13分更新]
◆記事ではCPの残高はさほど重要なものではないと解説しているが、この記者は分かっていない。流動性資金の9兆円の差は、さらに資金の回転率によって数倍に増える。年間3回転とすれば27兆円のGDPが実際は減っている事になる。