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(回答先: ▼日米通貨戦略/米国にとって、「特別の国」になった日本 [Yen Dokki!!] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 7 月 23 日 16:28:25)
米FOMCに続く先週のグリーンスパン議長の議会証言は、市場のFRBに対する過度の金融緩和期待を後退させることとなり、米国債利回りは年初来の水準まで上昇している。さらに、FRBの米経済に対する楽観的な見通しと、良好な経済指標は、利回り上昇と相俟ってドルの反発をサポートしている。しかしながら、クレディ・スイス・ファ−スト・ボストン証券会社グロ−バル為替調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse First Boston :CSFB)は、「今回の米債券利回りの上昇とドルの持ち直しが中期的なドル安基調の反転を示唆していると考えるのは時期尚早である」と語る。同社では足元のドルの反発と相対的に良好な米経済指標をかんがみ、ドルの主要通貨に対する見通しを若干上方修正したものの、中期的なドルの脆弱性は続くとの見方を維持する。
<景気回復初期段階での長期金利反転は、ドル急落招く> 小笠原さんは、「米経済が年後半にかけて予想以上に回復した場合でも、ドルの下落リスクは高まる」との見方を示す。仮に3%台前半という米国10年債利回りの水準が、FRBの”非伝統的金融政策”の導入を織り込んでいたとすれば、「今回の長期金利の上昇は、期待が削がれたことへの反動である」と言う。しかしながら、市場が米経済の力強い回復を期待しているとすれば、今後発表される経済指標次第では長期金利はさらに上昇する可能性がある。「過去の経験では、こうした景気回復初期ともいえる段階での長期金利の反転は、米債市場から海外資本の流出を促し、ドル急落をもたらしている」