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(回答先: 米CEA委員長「米にデフレ懸念なし」 [読売新聞]【本文は、懸念しているが防止するだろうというもの】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 7 月 17 日 17:26:49)
[ワシントン 16日 ロイター] グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長は16日、米上院銀行委員会で証言し、“破滅的”デフレの可能性は小さいといえども、引き続き価格の下落を懸念していることを明らかにした。
グリーンスパン議長は、「もしそれ(デフレ)が起これば、非常に重大なイベントであり、可能性が小さいといえども、万一起きた場合の問題の大きさは、われわれの関心をひくに十分大きなものだ」としたうえで、デフレの問題は、可能性がなくなるまで、FRBの重大な関心事項であり続ける、との認識を示した。
上院議会での証言は、前日の下院金融サービス委員会での証言に続くもの。
前日の証言で、議長は、「満足の行く経済活動を促進する必要があるかぎり、FOMCはかなりの金融緩和スタンスを維持する用意がある」と表明。また、政策金利について、現在45年ぶりの低水準にあるものの、まだ引き下げる余地は十分ある、と強調し、デフレを回避するために長期債の買い入れといった非伝統的手段が必要になる可能性は小さい、との認識を示した。
こうした下院での証言は、FRBの楽観的な経済見通しとともに、米債市場の売りを誘った。
グリーンスパン議長は、上院で、前日の証言がもたらしたダメージの修復を図ったもよう。
議長は、「非伝統的手段がFRBの選択肢に含まれていない、との認識が広がっているようだが、わたしは、いつ何時もいかなるものも机上から下ろしてはいない」と述べた。
FRBのデフレ懸念は、上院で議長証言が行われる前に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)でも裏打ちされた。
米労働省が16日発表した6月の米消費者物価指数(CPI─U、季節調整済み)は前月比0.2%上昇。ただ、振れの大きい食品とエネルギーを除くコア指数は変わらずだった。
FRBは、2004年の国内総生産(GDP)成長率を3.75─4.75%と予想。アナリストらは、もしFRBの予想通りに成長が加速すれば、デフレ懸念は急速に収束する可能性がある、と指摘する。
ただ、予想通りに加速しなかった場合、2001年初め以来13回にわたる利下げが行われたFRBに従来の政策手段を発動する余地は限られている。このため、FRBは他の手法を検討し始めている。
グリーンスパン議長は、短期金利以外の手段でデフレと効果的に戦うことは可能、と自信を表明。「そのような政策は絶対必要ない、とわれわれは信じているが、わたしは、われわれが何をすべきか、それをいかにすべきかを知る立場にある、と考えている」と述べた。