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【パリ=池村俊郎】シラク仏大統領が、欧州単一通貨ユーロの安定を確保するための財政基準について、「暫定的に緩和すべきだ」と発言し、オランダなどから「大国のエゴ」と反発を浴びている。
ユーロ圏12か国は財政赤字を国内総生産(GDP)の3%以内とする財政安定化・成長協定を結んでいる。
しかし、主要国の仏独はは上限を突破しているのが現実だ。フランスの財政赤字は昨年、対GDP比で3%を超えた。今年は3・6%、来年も同様の率に達し、3年連続で上限を超える見通しだ。仏政府は「2007年まで財政均衡は無理」と宣言さえしている。
シラク大統領は14日、「景気の良い時にできた協定なのだから、経済成長が鈍化した時は柔軟な対応が必要」と指摘。さらに、財政赤字が基準を超えても、「景気刺激策をとる」とした。
これに対し、同日夜、ブリュッセルで開かれたユーロ圏財務相会合では「他国には3%の上限を守らせ、自分たちは無視してすませるのか」と、オランダ、スペイン、ギリシャ各国が強く反発。「3%上限突破を続ける独仏両国に制裁を科すべきだ」という意見さえ出た。ドイツのハンス・アイヘル財務相も「協定の変更を議論する時期ではない」とシラク発言を支持しなかった。
(2003/7/17/08:11 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030716id24.htm