現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産27 > 734.html ★阿修羅♪ |
|
6月18日にリチャード・ベンソンが書いた記事に非常に興味のある事が書いてあります。
http://64.29.208.119/archive_comm_article.asp?category=Guest+Commentary&content_idx=23922
アメリカ政府はアメリカ企業がやっているよりもっとひどいインチキをやっているそうです。アメリカ政府の発表するGDPの数字は企業の収支勘定に相当するわけですが、何とGDPの約15%は全く根拠の無い物で、企業ならば経営陣は当然監獄行きとなる筈のものです。その例を挙げますと、
国民が銀行口座を持つ値打ち:3000億ドル(国民一人当たり一年約1000ドル)
国民が自分の家を持つ値打ち:6800億ドル(国民一人当たり一年約2400ドル)
国民が公共設備を使う値打ち:650億ドル (国民一人当たり一年約230ドル)
これらは国民が払ったわけでは無いのでキャッシュ・フローではありません。こういう物が何と1.7兆ドル加算されているのです。だからアメリカのGDPの数字は何の意味もありません、経済情勢に応じて如何にももっともらしく上げたり下げたりしているだけです。
日本では貯金とは銀行に預けたお金の事ですが、アメリカ政府は個人住宅の純資産価値(時価からローン残額を引いた物)も貯金と見なしています。いまアメリカはローンの利子が下がった為に家を買う人が増えたので家の値段が上がっており住宅の純資産価値が上がり、従って貯金も増えたことになって4%になっています。
現在、国も個人も今までの借金の利子を払うために更に借金をせねばならぬ状態で、それらは国が4000億ドル個人が8000億ドルとなっています。これらに地方政府と企業の分も加えると利子を払うために国全部で1.8兆ドル更に借金しているのです。(これから年率5%と仮定して国全体の借金が36兆ドルになり、前に私が報告した、アメリカ全部の借金が32兆ドルと辻褄が合います)
経済の状態を反映するのは失業者数ですが、これも大幅にインチキされています。そのやり方は失業者を労災者と見なす事でこれが560万人もいるのです。長期に失業し保険も受け取れなくなった人達をいれると実質失業率は10%を超えているでしょう。
こういったインチキの目的はアメリカの景気が回復しつつあることを世界に示し、外国からの投資を増やし、国民を安心させてもっと借金させて消費させ、それにつられて株価が上がる事をねらっているのです。(これ以外に、株価を上げる為に政府は様々なインチキをやっていますが、これは別の機会に説明します)
インフレ率(CPI)はわざと低くなるようにインチキされていますが、これは年金の支払額がCPIに連動しているからです。そのやり方の一つはハイテク製品は性能が上がり安くなる為強いデフレ性がありこれを最大限に利用することと、もう一つは連鎖価格指標を使う事で、例えば家庭の収入が減ったので今まで牛肉を買っていたをもっと安い鶏肉に切り替えると安く済みますから見かけ上インフレになっていないのです。こうやってCPIを1−1.5%も下げることが出来ます。
一方、GDPを計算する際にはハイテク製品は性能が良くなったという理由で値段を実売価格と関係なしに高く評価されるのです。だからグリーンスパン氏がいつも自慢するアメリカ人の生産性向上の秘密はここにあります。日本政府もこの手を使えば日本人の生産性は世界一高いでしょう。
ここからは私自身の推測になりますが、一体これだけの借金を何処からしているのか、また不良債権をどうやって処理しているかという問題です。日本、アジア、欧州からの借金は全部併せてもアメリカ全部の借金の三分の一にもなりません。前に報告しましたが、アメリカの金融業者は約3兆ドルの不良債権を海外口座に隠しています。其れに対する損失は誰が被っているのでしょうか。私は全てFRB、特にグリーンスパン氏のコンピューターにその秘密が隠されていると思います。
日本では国民の莫大な貯金がある為に銀行が融資する際の原資は貯金ですが、アメリカは殆ど貯金が無いので、小銀行が融資する際は大銀行から融資を受け、大銀行(JP MorganとかCitibank)は直接FRBから融資を受けます。それで小銀行が不良債権を出せば日本と同じように処理しなければなりませんが、大銀行が莫大な不良債権を出したときにどうするか、これが問題です。勿論、3兆ドルの不良債権は全て大銀行からでておりますが、彼らは小銀行が持てない色々な特権を持っている為、FRBとグルでいくらでもインチキが出来る事になります。例えば、損失がそれ程大きくなければ、FRBが内緒で利子の変更を事前にこっそり教えて大儲けさせてやる事が出来ます(つまり他の何も知らない投資家が損をする事になります)。そんなやり方では処理できないような莫大な損失は海外口座に損失を隠し、FRBに頼んで融資を受けなかった事にして貰えばよい。これはグリーンスパン氏がコンピューターに入っていた数字を消すだけで済むのです。これでグリーンスパン氏が高齢にも関わらず再び次の任期を引き受けた理由がお解りでしょう。この秘密は彼の死と共に永久に葬り去る必要があるのです。
不幸にも日本ではFRBのやり方を真似る事は出来ません。融資の原資は国民の貯金だからです。日本の不良債権を償却する為に私の考え得る最も巧妙な手段は、前にも提案しましたが、個人住宅買い替えの際に含み損を日銀が引き受け同時に融資をした銀行が同額を受け取って不良債権償却にのみに使用する、という方法です。これで50兆円は容易に償却できる筈で、その上受益者が消費を増大しますから景気向上に役立ち、受益者以外の人達も恩恵を受けます。
皆さんはアメリカの金融業者がアメリカ政府に頼んで日本政府の政治家や高級官僚に圧力をかけ儲かる金融事業を独占しようとしている事を良くご存じでしょう。その結果は、日本人の様な馬鹿正直者が大損をし、アメリカ人の様にインチキばかりする者が正直者の財産を収奪出来るという事です。日本人の最大の財産は貯金と保険です。これらを絶対に外国人に渡してはなりません。国際裁判所が何の役にも立たない現状では、日本人に出来る事はアメリカの金融業者を日本で徹底的にボイコットする事だけです。例えば新生銀行にはお金を預けないし融資も受けない、またリソナがアメリカ金融業者の手に落ちれば直ぐに預金を全部引き出して国内資本の銀行に移すべきです。国民の一人一人が自分の財産を収奪されようとしている事を自覚し、黙々とボイコットすればアメリカといえどもどうすることも出来ません。