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(回答先: 米国株投資:悲観派の割合16年ぶり低水準更新−強気派60.2% [ブルームバーグ]【「株式相場が下落に向かう前兆」】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 19 日 17:02:28)
掲載日:2003/06/20
【ロンドン=田頭淳子】英国をはじめ欧米の機関投資家の運用資産配分で、現金比率が急速に低下している。米メリルリンチの六月の調査では、英国の現金比率が二・三%と一九九三年末以来、十年ぶりの低水準になった。米国も二・八%に下がった。イラク戦争の早期終結期待が高まった四月初め以降、米欧株式相場が一六%前後上昇する中で、待機資金が割安感の強い銘柄に流入したことを裏付ける結果になった。
一方で、現金比率の低下は投資資金が底を付いてきたことも示しており、株価には割高感も出始めている。
これはメリルリンチが世界の資産運用担当者を対象に毎月実施している「ファンドマネジャー調査」で、今回は六月六日から十一日まで実施し、二百七十七人が回答した。
英国の現金比率は五月の四・一%から一カ月で一・八ポイントも低下した。米国は一・七ポイント下がり、ユーロ圏も五月の四・六%から三・二%に低下した。世界全体でも五月の四・九%から三・九%に低下しており、ここ三年間の平均(約五%)をかなり下回る低水準になっている。
こうした投資資金の移動を、主任投資ストラテジストのデービッド・バウワーズ氏は「ヘッジファンドや機関投資家の間で、現金や債券から株式に資金を移動させる動きが世界的に加速した結果、現金比率が大幅に低下した」と分析している。
イラク戦争前には投資家のリスク回避志向が世界的に高まり、三月まで欧米の主要株式相場が急落していた。戦争の短期終結や原油価格安定などを受けて「投資家の間で投資心理が正常化し、リスクを過度に回避する傾向が薄れた」(同氏)。今回の調査でも、割高感の強い債券を売却した資金を回し、「通信・ハイテク株やエネルギー関連株での運用比重を増やしている」との回答が目立った。
ただ、ファンドマネジャーの一部には、株式相場の割高感も台頭し始めている。「自国市場で株価に割高感がある」と答えた担当者の割合は、米国や日本などでは二〇%前後だが、英国では二九%と一番高かった。英の代表的な株価指数であるFTSE百種は四月以降、一六・七%上昇しており、同時期のダウ工業株三十種平均の上昇率を上回っている。
メリルリンチは今回の調査を受け、「通信・ハイテク銘柄などの割安感が薄れた結果、今後は銘柄間でポートフォリオの組み替えが始まり、素材や化学株など景気循環株の比重を増やす投資家が増える」との見通しを示している。