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(回答先: ▼米FRBA/米国がデフレに陥る可能性は依然小さい [Yen Dokki!!] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 09 日 18:23:01)
米国はドル安にもっていくことで既にこの1年間に200bp相当の金融緩和を行っていることになります。その間、昨年11月に50bp、今年の3月に25bpの利下げを行っていても、自国通貨が上昇しているユーロは事実上金融は引き締め気味になっています。じゃあ、金利を下げれば?といっても難しいのです。欧州は統一通貨を採用しており、昨年来のイスラム圏でのテロやイラク戦争を嫌気して欧州の観光客は南欧に殺到、スペインでは観光業などで人手不足に陥っているという好景気ですから、ドイツとはインフレ状況も全く異なります。さすがに今回インフレの見通しがよくなったとかいって、利下げしてくれたものの、ドイツにとっては遅きに失したとの感があるのは否めないでしょう。おまけに、ドイツの銀行は株安で自己資本比率の低下、資産の劣化から貸し渋っています。でもまだインフレ率はプラスだし、景気も失速していない・・・と識者は語っています。シュレーダー首相ははや歳出削減の手綱をゆるめようとしていること、VAT引き上げは否定していることを鑑みると、橋本政権でデフレに陥った日本の二の舞にはなりたくない、との意志は感じられます。