現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産27 > 135.html ★阿修羅♪ |
|
実体経済が悪化の一途を辿っている。卸・小売販売増加率が4年5カ月ぶりの最低となるなど、生産、消費、投資など主要経済指標が軒並み急落しており、これまで頼りにしていた輸出まで減少基調に転じた。経済全体が大きな混乱に陥っている状況だ。
▲生産・投資が同時墜落=統計庁が29日発表した「4月の産業活動動向」によると、製造業など産業体の生産増加率(前年同期比)が急激に悪化していることが分かった。今年2月の10.2%から3月5.0%、4月1.8%と急落した。
4月中に半導体(14.9%)と自動車(8.5%)の生産は増加基調を維持したが、衣服・毛皮(マイナス25.5%)、革・靴(マイナス23.4%)、繊維製品(マイナス13.1%)などの生産は極めて不調だった。
4月、内需向け製品出荷増加率もマイナス1.4%と7カ月ぶりのマイナスとなった。輸出向け製品の出荷も今年2月から減少し続けている。
反面、在庫は膨らむばかりだ。4月の在庫率(出荷と在庫の割合)は104.1%と、2001年11月以来の最高を記録した。これは出荷より在庫が多いことを意味する。
昨年同期に比べ、自動車は67.2%、映像・音響・通信機器45.2%、半導体は19.6%まで在庫が伸びた。
在庫増加の影響を受け、製造業の稼働率も76.6%と昨年10月(76.4%)以来の最低水準となった。
将来の成長潜在力を示す設備投資も、今年2月のマイナス3.6%から3月0.1%と回復するように見えたが、4月にマイナス4.2%と再び下落した。回復の兆しを見せていた企業投資が再び急減していることになる。
機械類の内需出荷増加率も大きく低下し、国内の機械受注も4月中にマイナス1.1%を記録した。建設分野は民間企業の好調ぶりで国内の建設作業実績が11.9%、建設受注は7.8%それぞれ増加した。
▲消費は通貨機器以来の最悪=消費は98年の通貨危機直後並みにまで悪化したことが分かった。4月の卸・小売販売増加率はマイナス4.3%と、3カ月続けてマイナスを記録した。
百貨店は2月マイナス13.7%、3月マイナス4.8%、4月マイナス8.4%となり、2月にマイナス12.4%まで急減した量販店も3月には回復するかに見えたが、4月に減少に一転した。
自動車販売もマイナス8.2%と急激に減った。また家庭用機器と飲・食料品など家計消費も落ち込んだほか、既製服(マイナス26.2%)、書籍(マイナス22.2%)、冷蔵庫(マイナス35.6%)、ルームエアコン(マイナス24.1%)の消費も急減した。
▲5〜6月にはさらに悪化する見通し=統計庁の金民卿(キム・ミンギョン)経済統計局長は「4月には輸出が下支えしてくれたが、5月には輸出も減少し、SARS(重症急性呼吸器症候群)や貨物連帯のストが重なり、(経済状況は)さらに厳しくなりそうだ」と展望した。
景気サイクルも下降する兆しが目立っている。景気の流れを示す景気動向指数は1月100.9から4月には99.1と3カ月連続で下降している。景気の先行きを予測する景気先行指数も12カ月続けて下落し続けている。
現在、政府と民間経済専門家らとも第2四半期の成長率が第1四半期(3.7%)よりはるかに低いものと展望している。現在、民間シンクタンクは第2四半期の成長率を1〜2%と予測しているが、ゼロ(0)成長またはマイナス成長になりかねないという見方も出ている。
サムスン経済研究所のホン・スンヨン常務は「SKグローバル事態とカード債の不良化問題、労使問題などが悪化した場合、第2四半期の成長率は辛うじて1%台を記録する可能性がある」と展望した。
LG経済研究院のシン・ミンヨン経済分析チーム長は「企業が極度に投資を敬遠し、成長潜在力まで喪失されていくのがより大きな問題」とし、「いち早く労使問題など不安要因を解消し、投資心理を回復させるのが急務」とした。
尹泳信(ユン・ヨンシン)記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/05/30/20030530000026.html