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(回答先: Re: 「反省」と「冤罪」 投稿者 たこ 日時 2003 年 7 月 20 日 19:07:33)
愚にもつかぬ質問に答えていただき、感謝しております。「そうは考えない」などと一蹴されるのかなと思っておりましたが、期待を嬉しく裏切っていただけました。
なるほど、このような説明を見ますと、つくづく、法は、洗練された体系であると言うことを思い知らされます。素人目にも、これが様々な歴史と思考実験を踏まえて生まれた発想だということを感じました。美しいと感じました。たこさんの思考を通した「法」を美しく感じます。
私の疑問にも、自分なりに答えを見つけられるようです。つまり、うまく言えませんが、私が想像していたよりも、現場の人間への気遣いが感じられました。
この問題は、本人の自業自得となるよう様々な誘導を施すという「悪魔的な性」(by Mさん)への警戒心から生まれていると言うことを、了解していただけましたでしょうか。例えば、昨今、マスコミはこれだけ世論を誘導しておいて、いざ戦争になって負ければ、マスコミに責任は無く、「あれは世論が期待したものだった」と語りかねません。(なお、私は、50程年前に現在ほど洗練された世論誘導があったとは考えていませんので、そのことで直ちに、当時の話をどうこうというようには、話をつなげられません。)
別のスレッドで、書記長さんの憂いへの同意をおっしゃられていたが、尻馬に乗っかるようですが、それは私も共有するものです。多くの人間が感じています。
さて、次に、この素人めが気になりますのは、「責任」の大小が「抑止力」へと繋がってゆくかどうかという部分です。ですが、私は満足しております。
有難うございました。
「不本意ながら上官の命令にしたがった」ケースは、直ちに紛糾する裁判の様子を想像できます。映画にもなりそうですね。
私はたこさんへお返しをできませんが(さび付いた確率論を、一つぶってやろうと思っていましたが、無理でした。)、この阿修羅で、たこさんの法的な解釈から導かれる、悪魔的な、「論理的な当然の帰結」を導いてみます。教育上良くないので18禁としましょう。どなたかの参考になればと思います。
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以下は、上級者による「情報操作」を、法的にも問題の起こらないように完成させるための方策です。上級者は下級者の行動を制限できる。責任は上級者に及ばず、しかし下級者は法的に問題のある、もしくは著しい不利益をこうむる、そのような仕掛けを講じるためのフレームワークです。教育上良くないので、18禁ぐらいです。いや、24禁ぐらいかな。分かりにくい部分については、あらかじめお詫びします。
たこさんの後段の4つの分類に従えば、上位者にまで罪の及ばない様にする方策は、
1.明確な命令は下さない。(教唆ではなく、示唆する。)
2.誰の目にも明らかな過ちを起こさせる。しかしその行為自体には疑いをもたせないようにする。
3.下級者の意思を、明確な形では縛らない。(やんわりと誘導する。)
(4は、「場の雰囲気を操作し、行動を誘導する」ことで、上級者までは責任は届かなくなる。しかし、誘導された下級者の責任は多少軽くなってしまう。よって下策?。「命がけで抵抗」したくなるほど問題のある行為であれば(1.)同様、下級者に罪を着せることが出来る。例えば、「戦争は、国民は命がけで阻止すべきであったのに、しなかった。だから、国民は、雰囲気がどうであれ、責任を負わされるべきである。」)
このプロトコールは、有効かな。また、前段の3つからは、政治闘争小説に登場するような常套手段が生まれるようです。
1.行為者が自分の行っている事を理解できるだけの情報を提示すると同時に、それを希釈する大量の情報(ディスインフォメーション)を提示する。
2.「行為の違法性を基礎づける事実」を、それと気づかれぬよう含ませておく。(映画で、部屋に見覚えの無い物品が置かれていて、それが証拠品となって牢屋に入れられてしまうというような話がありますが、それに似ています。)
3.本人の口から、行為の動機を語らせる。その行為が、自分の信条であると語らせる。つまりは、洗脳。
なるほど、応用範囲は広そうです。われわれも行為者、下級者の立場であるとき、もし思い当たれば、気をつけてみても良いかもしれませんね。(もしくは、このように大げさにとらえてみなくとも、小説のネタには、なりそうかもしれません。実際に、やれ、というものでは決してない。)