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(回答先: Re: たこ氏への回答。 投稿者 通りすがりの一言。 日時 2003 年 7 月 19 日 00:33:05)
「経済的利権、姻戚関係、帰属する組織への忠誠」などは、およそ政治家に避けられない現実のようです。「縄張り利争いや政商との癒着もあった」や「相当醜い政治、権力闘争の渦中」も同じです。そして、裕仁も例外でないと考えております。
「天皇の不幸は、その性質上利権に絡むことができないことです」とはどういう意味ですか? 私は、天皇を超絶した独裁者などとは申しておりません。戦争の帰結に不安を感じ逡巡を示すこともあり、ときには、現実の政治システムの中で、その政治的意見が容れられないこともあるでしょう。そして、複雑な政治システムの中で、自己の政治権力を保つためにも、軍部の勢力を利用していたと考えております。もちろん、「天皇を利用した軍部の策動」もあったでしょうし、「軍部を利用した裕仁の策動」もあったでしょう。
また、「天皇の御心にかなうような純粋無垢な側近」とは何ですか? 天皇と政治的に対立する側近もいたでしょうし、「純粋無垢」のほか、何らかの動機で天皇の政治的決定を後押しした者もいたと考えるのがリアルなのではないですか?
私が挙げた「侍従武官府」などは、すべて軍人で構成されています。私は、「軍が天皇を欺いた」とするナイーブな意見に対して、天皇は軍内部に対し、複数の情報チャネルを有するので、上級軍人のすべてが口裏を合わせない限りあり得ないと反論しております。「権力闘争をする相手側の視点に立てば」とされますが、「軍」が一体となって天皇と「権力闘争」を行っていたと考えられるなら、ちょっと現実離れしていますね。