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(回答先: Re: やはり日本は古来より母系原理のくにだということですね。 投稿者 ひらめ 日時 2003 年 7 月 10 日 18:00:11)
ひらめさん、はじめまして、こんにちは。
横レスにて失礼します。
天理教の理論家である松本滋氏は、日本の歴史つまり社会現象の潮流を通底している文脈を大姉への思慕を絡めた小弟による示威行動の軌跡として捉えることができるとしました。つまり、大姉=母という図式の成立は既定的で、小弟=父という図式への完成過程が日本の歴史の意味であり、父性的なるものは母性的なるものの表層を反照しているのに過ぎず、そこに日本が母系原理的社会であることを規定している基本構造があるとの見解です。
松本氏が表面的にはそれ以上の神話成立に関する遡行を止めたことにたいする異論の余地は十分残されています。さらにまた、原因にまで到達するには紀元前の大陸を追われた主に呉人の流入に因む日本語の形成過程や紀元後の半島との関係を点検してみなければならないと考えています。
私は無宗教ですから、もちろん天理教の信者ではありませんが、日本人の特性や日本社会の特色を歴史的(成立過程的)に考察していくとき一つの視座であるとは思っております。