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★阿修羅♪
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「黄色い薔薇さん」の以下の発言
「日本でレイプ事件が少ないのは、Ｄｄｏｇさんがおっしゃっているように『最大の抑止力は、家族とか、共同体への帰属意識ではないかと思います。』ではありません。家族や共同体への帰属意識も幾らかは抑止効果になっているとは思います。しかし、それが最大の理由ではありません。今後の事を考えて、申告する女性が少ないのが最大の理由なのです。」
申告する女性が少ないのが最大の理由との点に注目したい。
まず、私自身この事件につき多少詳細に情報を追ったが、その結果、早大生たちの野獣のような暴力性・卑劣さにあまりのおぞましさを感じ、胸が苦しいのである。実は私自身が男性でありながら男からレイプされかかった経験があり、そのときの計り知れない恐ろしさが悪夢のように胸元にこみ上げてきたのである。そのときの男は一人である。今回のように５人６人、ひどいときは同時に１２人の男から集団的にレイプされる輪姦される女性にとって、その恐怖と絶望はいかばかりのことだったろう、と思うと想像力を超え涙が出るのだ。このようなことをされた女性には一生激しいトラウマ、そして男性不信に補足されることは間違いないのである。一生苦しむことは必定だ。腹が立って腹がたってしかたがないのである。
さて天皇制は男権主義を不可避に基礎にしている。男権主義とは男女間を権力関係にたたせ、男性が女性の上にたつということなのだ。つまり女性は男性に忍従しなければならないという考え方だ。この権力関係がレイプ問題、またあるいは雇用の不平等の問題を生み出す思想的源泉となっている。これがセクシュアリティーの文脈だとそれは男性の性的要求に無理に応えるのは当然であるという要請となる。これはレイプの思想なのだ。またセクハラというのもその類型である。キリスト教が徹底して、男権主義であり、そのキリスト教のカウンターパートとして創設された新宗教である天皇教はパラレルの関係にある。また労働問題・雇用問題の文脈となると、男女不平等の問題として作用する。国会・地方議員で女性の数が圧倒的に少ない現実も男権主義が根にある。権力担当は男に限るという認識がある。明仁さんの三歩後ろを美智子さんが歩く。映像を何万回もテレビで見せられてきている。女性は男性の陰にいなければならない、とのメッセージをメディアで徹底洗脳されてきている。女性は男性に忍従すべし。これがわれわれ男女ともに徹底して刷り込まれている。自覚をむしろ欠いているほどにだ。
漫画メディア、アダルトビデオなどでも、男が女性を性的に徹底して蹂躙する姿、陵辱する姿がこれでもかこれでもかと描かれる。女性の側もいつしかそれに、自覚的に怒りを覚えない状態になっている。殿方とはそんなものでしょう、ぐらいにしか思わない女性も存在しうる。女性もレイプ方の陵辱的性のスタイルも刺激があってたまにはいいじゃないぐらいの感覚までいったりする。男権主義のメディアを通じたすり込みだと自覚できない程度に深く、男権思想が意識に投影されてしまっている可能性がある。
江戸期など、庶民の世界に天皇制はまるで存在しなかった。武家階級には儒教からきている男権主義が支配した。庶民の次元では武家にくらべ女性は性的自己決定権があり、また男女のセクシュアリティーの文化は世界で冠たるといっていいほど花開いた。つまり、天皇制が支配しない生活次元、教育勅語といった儒教思想が指導性がない生活次元では、女性の自己決定権は非常に高かったのである。現在、儒教の優等生は朝鮮半島である。韓国では女性の不倫は刑法犯となっている（逆はそうではない）。儒教は男権主義なのだ。実はアングロサクソン族発明の資本主義における放縦さも男性原理特有なものである。大日本帝国憲法はこの３つのエトス（天皇制、教育勅語、資本主義）を重ねたものである。三重の男権思想が日本国内を支配したのである。この男性的な力が対外的にはアジア侵略（松方らのいわゆる「国家１００年計画」は資本主義のエトスとしての男性原理が突出したものであろう。その心根を天皇の権威で来るんで、天皇＝アジア諸国の父という看板と正当性レトリックを作り上げた）、米国との対決へのエトスとなった（米国はキリスト教に基づく男性原理で、アジア支配を目論見た）。対内的には、徹底して女性を男性に忍従させるあるいは女性から収奪する法的構造を配備した（女性に相続権などは否定された）。
明治憲法体制は日本の歴史の中でももっとも過剰に男性性が支配した時代なのである。男性性が最も支配した時代の相応しい結果として、日本歴史上最大の人命的犠牲をもったのである。
戦後、新憲法にも象徴性として天皇制を残してしまった。つまり近代天皇制と教育勅語における男権主義は象徴として残ってしまっているのである。そして、男性原理を基礎とする資本主義のエトスはさらに圧倒的にアメリカから入り、新憲法は純化された「資本主義憲法」と化したのである。つまりわれわれは、日本の近代憲法の規範空間を構成した３つの男権主義をバランスを変えながら（資本主義の男性性が強い）もそのまま維持し今日にいたっているのである。スーパーフリー事件はその名前が暗示するがごとく資本主義の男権的放縦さ、女性を狩する感覚が強くにじみ出ているが、じつはそれを育んだ背景に、あるいは、基盤に、明治近代が擁する天皇制と教育勅語（儒教）に見る男権主義があるのである。根は相当深いのだ。
天皇制・教育勅語を絶対的なものとして美称する馬野周二・小室直樹・渡辺昇一・矢沢栄一らの著書を読んでいただきたい。これらエキセントリックな人たちが徹底したマッチョ（男性的・肉弾的）思想マッチョ感覚なのは内容・文体ともからすぐにわかるだろう（渡辺の著書での妻へ対する傲然たる態度に反吐がでたことがあった）。
戦後教育勅語が廃止されたため規範が緩んだという人があるがとんでもないことである。明治規範体制において、天皇制・教育勅語・資本主義という男権主義によりすでに徹底して規範が捻じ曲がっていたのである。男女のバランスを徹底して欠いていたのである。物事すべてそうだが、バランスを失っていることはいつも不利益なのである。バランスを失っているものがバランスを保っているものより優越に立つことは、ありえないのである。明治憲法体制が男女のバランスの取れた規範構造になっておれば、男権主義で押してくる（キリスト教＋資本主義）鬼畜米英に優越した可能性があるのだ。明治憲法体制が日本の歴史上、最大の人命を失わしめた恥ずべき時代となった最大の理由は男女のバランスを欠いた規範構造にあるともいえるのである。
象徴天皇制は男権主義を色濃く残し、アメリカ型資本主義の純化されたエトスが浸透しつつある日本。天皇制・教育勅語憧憬・資本主義の思想構造・規範構造における男権性をひとつひとつ確実に駆除していかなければ、日本はバランスが崩れ続け、自滅に向かうのである。女性を苦しめる文化、女性に忍従を強いる文化は、野獣の文化であり、文化の名に値しないのである。すべての人間、すべての男性は女性から生まれており、女性という性に最大級の敬意、あるいは畏敬の念が払われていない文化は文明の名に値しないのである。明治憲法体制というのは、文明開化ではなく文明退化だった面があることを忘れてはならない。米英が文明の名に値しないのと同じ意味で明治体制は文明に値しないのであり、実は戦後も別の崩れかた（男女のバランスはよい方向にむかっているものの、アメリカ型資本主義への傾斜により、トータルな意味でのバランスが異常に欠けつつある）で事態が進展しつつある。
スーパーフリー事件の異常さ、憎憎しさは象徴天皇制に生き延びる男権主義とアメリカ型資本主義の男性的放縦さ（狩人メンタリティー）エトスのど合同によるものである。
Ddog氏は小室・渡辺らと同じこの３つの男権主義の称揚者・美称者・信奉者である。つまり、日本人の規範を根底から破壊する者たちであり、日本を破壊に向かわしめる方向性をもつものである。
雑談版の「匿名の匿名」氏の不倫告白を再度読まれたい。自分で気づいていないだろうが、この投稿には女性を小馬鹿にした姿勢が十分出ていることがお分かりだろう（女性を付録扱いして平気なのだ。「君は僕の人生にとって付録だった」という言われ方をされる相手の女性は一体どう思うのだろう）。この投稿者が、天皇制・教育勅語推進者であったとしても私は違和感を持たないのである。
ちなみに、縄文社会は超平和が１万５千年以上続いたが、女性主導の男女平等（万人が自由で平等だった）原理政治文化だったのである。日本人の今日につづく庶民の倫理の根底にあるのは実は縄文の倫理体系なのである。人々は個人の自由と互いの平等、そして自然への畏敬を基礎としている。明治体制の日本政経支配層は日本の庶民の縄文以来の倫理的伝統を根底から破壊し攻撃したものである。個人の自由感・独立感は壊され、女性は壊され、自然は壊され（足尾が象徴）、人命が壊されていったのである。
日本人ほど、本来母親や女性を大切に思い、自由と平等を愛し、自然を愛し不正を憎む文化は世界のどこにもないほどなのである。天皇制・教育勅語（的なもの）・資本主義これらが激しく日本の深い価値水脈を涸らせようとしている、真の反日工作なのである。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。