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(回答先: Re: 日本列島移動したてきた朝鮮半島の一族である天皇家は何語をはなしていたのですか?当然、朝鮮語ですよね? 投稿者 えびぞり 日時 2003 年 6 月 14 日 11:27:10)
よく言われることに、「奈良・ナラ」というのは朝鮮語のナラ(クニ)
だろうということがあります。確かに日本語のもつ語彙とか響きからは、
自分たちの都の名前に「ナラ」と名づけるのは不自然な感じがします。
今でも朝鮮の人たちは「ウリ・ナラ」(ワガ・クニ)という言葉をよく
使いますから、古代の百済系日本人が自分たちの作る都のことをナラと名
づけたという説には説得力があります。
当然朝鮮に住んでいたことのある人々は現地の言葉の影響を受けていた
と考えられます。
しかし、どう考えても古代日本人の支配勢力が話していた言葉は古事記
や万葉集の日本語でしかありえません。つまり、扶余の人々が話していた
言葉は基本的にはそうした古代日本語だったと考えられます。
そして、朝鮮からやってきた人々と古代日本の支配勢力の間にコミュニ
ケーションの上での困難があったという話は聞いたことがありません。少
なくとも、古代日本側の記録の上では「重要、もしくは印象に残るような
トピック」としては記録されていません。これは古今東西の世界における
普通の「外交関係」というものと比較すると異例なことだと思います。
英文法学者としてイギリスで大学教授をしていたこともある渡部昇一は
、「言語学者としての常識から判断すれば、どうしても古代の朝鮮支配層
と日本支配層は同じ言葉を話していたとしか考えられないし、同じ民族だ
ったはずだ」と言っています。
古事記・万葉集などの古代の日本語は語彙や文法が今に残されており、
世界的に比較しても驚くほど現代日本語と古代語は連続性があると言われ
ています。たとえば、万葉集にはそのまま現代人にも意味がわかるような
詩もあるそうです。
普通に推理すれば古代朝鮮の支配者達は現代日本語に近い言葉を話して
いたことになりますが、なにしろ古代朝鮮に関する記録は少ないようです
。北朝鮮の各地に残る古い地名とその古い漢字表記から推理すると、高句
麗ではウサギのことを「ウサギ」と発音していたらしいとか、鉛のことを
「ナマリ」と発音していたらしいとかいう説もあるそうです。