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(回答先: 一強軍事力は”張子のトラ” 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2003 年 6 月 11 日 18:09:46)
軍事力がなるべくモノをいわない環境づくりに努力することが大切です。
今は無敵の米軍が好き放題という状況ですが、国際環境は完全に無法地帯
になっているわけではありません。
しかし、今回のイラク攻撃とその結果が国際的に是認・黙認されてしまえ
ば、国際環境の無法化は一気に進展してしまいます。
だからこそ世界中でアメリカの横暴をけん制しなくてはならない時に、日
本政府は英米のイラク侵略に賛成・援助して国際環境の理不尽化と弱肉強食
化の進展に力を与えてしまっています。これは実に愚かなことです。
日本はむしろその反対のことをしなければならないのです。
今の日本は本来、自国と直接の関係が無く、証拠や根拠の足りない対テロ
戦争やらイラク攻撃・占領には軍事的援助などできない国なのです。それな
のに米国は政治経済関係による実質的な脅迫をもって金や軍隊を出させ、あ
わよくば戦闘にも参加させようとしています。
新米派の人たちが陰に陽に口にする、世界に秩序をもたらし日本を安全に
するという「アメリカ中心の超国家的権力」やら「強力な日米関係」やらは
、現実に現れているその萌芽の段階から無法で利己的で強盗的で人権侵害の
性質をはっきりとさせているのです。
わかりやすく言えば、アメリカは日本に対しては最初から脅迫的に臨み、
憲法をはじめとする国内法を無視させ、金と人を出させ、人殺しの手伝いを
させ、命がけの占領地の援助や統治活動をさせ、いずれは戦争をさせて死ん
でもしかたなしという態度なのです。
つまり、アメリカによる実質的世界権力とか強力な日米同盟とやらは論理
的にも現実的にも日本にとって極めて危険なものです。そんなものがどうし
て日本人の財産・安全や主権・自由にとって、「良い」もしくは「今後良く
なる」と言えるのでしょう。今後ますます日本人にとって迷惑で危険なもの
になっていくと考えたほうがよほど理にかなっています。