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(回答先: ”成熟債権国家」への日本の挑戦―19世紀の英国の国際分散投資戦略に学ぶ”ではなくて 投稿者 健奘 日時 2003 年 7 月 16 日 15:59:19)
確かに日本人には自国語を学習する外国人に教えるスキルに非常に欠けていると実感します。
私の周りには在日外国人が多いので、彼らにわかるように日本語を話さなければならないという場面がよくあります。慣用句を省いて、出来るだけ理論立てて話すことが肝要です。
外国人に日本語で道を聞かれて一生懸命説明しているおばちゃんを時々見かけます。本当に頭がさがるほどに親切なのですが、相手の日本語力が乏しいと思った瞬間から陥る間違いがあります。それは「子供に言って聞かせるように話す」ということです。日本で子供時代を過ごしたことなく大人になって日本語を学ぶ外国人にすれば、子供に判るような表現よりも、順序だてて理屈をつけて、接続詞を省かずに話すことが肝要です。
こういうことは、自分自身が外国語で苦労した日本人のほうが適切に行なえるようです。何語であっても語意と表現を増やすには、何度も繰り返し耳にしてそのうち憶えてしまう、生活に必要だから丸覚えする、とか前後関係から推測して言葉の意味がわかって憶える、といった色々な形で憶えてゆきます。
そういう意味では誰しも外国人の子供とその言葉で会話するのは、大人同士で経済問題の議論するより大変です。私も知り合いのアメリカ人宅で、小学生の子供の宿題を見てくれとせがまれて手伝った時には「おれは小学生以下の英語だな」と実感しました。
読者の皆様、もしも外国人の人から道を尋ねられたら安易に英語で答えたりせず、判りやすく日本語で説明してあげることに挑戦してみてはいかがでしょうか。日本人同士の会話でも案外わかったつもりになっているような場面が多いことにお気づきになるかもしれません。