現在地 HOME > 掲示板 > 議論11 > 106.html ★阿修羅♪ |
|
このサイトでの「イラク戦争」を巡る議論は、「合作説」を含め、急速に沈静化しているようですが、小生には、今以って、米国のイラク戦争の真の意図が良く分かりません。
大量破壊兵器がないのは明白です。となると「ダブヤパパの怨念晴らし」か「石油利権」か「中東諸国の”米国流”の”強権を以っての民主化”」か、「キリスト教原理主義に基づく宗教的行為」か。しかし、「石油利権」については、ルモンドディプロマティック(電子版)にも「イラクの石油利権を米国が握ることは、石油メジャーの収益増にはマイナスだ」という分析が出ています。そもそも、ハーケンエナジーなど、ブッシュ一族が関係してきた石油企業は、セブンシスターズのような、メジャー系でなく、アーマンドハマーのオクシデンタル石油を代表格とする「独立系(インデペンデント系)」とのつながりしかなく、BPやエクソン、ロイヤル・ダッチ・シェルなどには、ほとんど「利権のつながり」もないようです。となると、「フセイン憎し」にダブヤ特有の宗教的信念がからんだ「私的怨念」戦争なのでしょうか。なにやら、近世以前の「バラ戦争」や「百年戦争」の時代に戻ったような気がします。こんな訳の分からない戦争を認め、多額の戦争出費を認める米国も、「中世社会」なのでしょうか。
ネオコンの「中東ドミノ民主化」の方が動機としては、説得力がありますが、ダブヤは当面、次の大統領選挙に向けた経済政策の方に注力しそうですので、ラムジーやウォルフォビッツがいくらわめいても、中々、「次はイラン」とはいかないでしょう。それに、イラクでの「親米政権」の樹立ですら、米国には”かなりの重荷”でしょう。
となると、「何のための戦争」だったのか。ボキャ賓(もう死語ですかね)の大統領ゆえ、説明不足という面もあるでしょうが、ひょっとして「ダブヤ自身も、何のために戦争をしたのか」が、自分自身でも良く分かっていなかったのかも知れません。
現代国家でこういうことがまかり通るとは信じられませんが、米国の9.11以降の”変質”はこれまた信じ難いもののようですので、こういうことも「あり」なのかも知れません。皆さんの論究をご投稿下さい。