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(回答先: 国内法、国際法も通用しないイラクへの派兵は狂気の沙汰。政治家は馬鹿なのか? 投稿者 ジャック・どんどん 日時 2003 年 7 月 12 日 01:47:39)
「ジャック・どんどん」さん、こんにちわ。
>政治家は馬鹿なのか?
>ひょっとして、政治家のなかには自衛隊員が襲撃され、最悪の場合殺害されるのを望
>んでいる奴がいても不思議ではない。そのほうが、憲法改正へ向けての軍事優先法案
>が通りやすくなるでしょうから。これは、少し深読みしすぎでしょうか、あっしらさ
>ん?
イラクへの自衛隊派遣は、単なる馬鹿な判断ではなく、“国益”論に基づく判断だと思っています。
私的利益を脇に置けば、米国(政権)に付き従っていくことが日本の利益に適うという考えがあるのでしょう。(政策がすべて私的利益で判断されているとしたら、まったく救いがないことになります。政治家の言動を見聞きして、“国益”という要素もあると見ています)
ここで米国に対するはっきりとした支援(資金的人的)を行なうことが日本の将来にとって利益になると考えているから、イラク特措法が成立させられようとしていると思っています。
そして、イラク(及び今後)への派遣で、出て欲しくはないが自衛隊員に死者が出たとしても、それは「国家の繁栄」のために犠牲になったやむをえないことだと思うはずです。
日本の現在の政治家多数派が、自立した軍事行動を展開できる国家をめざしているとは見ていません。
日本の対外政策を変えるためには、国益とは何か、米国の世界戦略に付き従うことが日本の国益に適うことになるのかといった論議から始めなければならないと思っています。
>「攻撃規定を明確に定めていれば、それに準拠した公務中の殺人である限り、「正当
>行為」として殺人罪そのものに問われることがない。」ということですが、この攻撃
>規定が、具体的にどのような事態を想定しているのか、不明です。
>現地イラクでどのような国軍のもとに配属されるかわかりませんが、こんなあやふや
>な攻撃規定しかもたない軍隊(ほとんど鴨撃ちや射撃練習者と同じような集まりと同
>じ法的根拠の部隊)を面倒みたいと思う奇特な司令官がいるんでしょうか?
防衛庁で具体的な発砲規定を作成するという話もあるようです。
軍事組織の行動の是非は、法的判断より政治的判断が優先され勝ちですから、現状のイラクに派遣すると政治的に判断されたことで、無差別発砲でない限り、攻撃が問題視されることはないだろうと思っています。
>自衛隊が発砲する権利は、カンボジアに派遣した時のPKO協力法と同様に、民間人の
>自己防衛件を規定する日本の刑法36条・37条を自衛隊が発砲する根拠にしているので
>しょうか。
>なんで、軍隊(自衛隊=武装公務員)の防衛行為が民間の自己防衛件と同じやねん?
刑法36条・37条は、イラク特措法でことさら明示的にしなくても、状況で自動的に適用されるので屋上屋です。
危険地域に派遣されることで危害を加えられるという危惧派と、武装して派遣するので殺戮に荷担することになるという危惧派の両方を納得させるための明示だと思っています。
軍隊は、「正当防衛」や「緊急避難」に相当するときでも、国策により、発砲(攻撃ないし反撃)をしてはいけないときもあるという認識さえない現状を危惧しています。
(戦争に移行しないために攻撃されても反撃しないというのもあるのが軍隊の作戦です)
>国内法、国際法も通用しないイラクに軍隊としての交戦権を持たない自衛隊(自衛隊
>というより、武装公務員のほうがピッタリです)を派遣するのは、まさに狂気の沙汰
>です。ホンマに政治家は馬鹿なのか?ちなみに、小生は海外派兵反対です。
米英軍がイラクに存在していること自体に合法性や正当性を認めない立場としては、交戦権有無に関わりなく派兵に反対です。
前回も書いたように、イラクが無政府状態にあると判断しているので、交戦権自体が意味をもちません。