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(回答先: すみちゃん殿: 国内の貧困の発生と放置ですが、これは明治憲法の価値体系の必然的結果ですか? 投稿者 お掃除大好き 日時 2003 年 7 月 12 日 14:56:24)
お掃除大好きさん。 レスありがとう。
「すみちゃん」でいいですよ。
申し訳ありませんが、わかりません。 ごめん。 大日本帝国憲法は難しくて、あまり理解していません。 だから本当はあまりこういう投稿をする資格はないかもね。
だから憲法についてはよくわからないということで。 むしろご教示いただけますと助かります。
私は経済的に考えるとだいたい説明がつくと思っています。
国内の貧困については、地方農村において地主の取り分が多かったこと、農村からの失業者の都市部への移動が多かったことが問題でしょうか。
いずれも、人口過剰の問題が大きいんじゃないかな。
過酷な労働条件を生きるために承諾する労働者数が多いから、地主や資本家が有利になりますよね。
しかし労働者に金がわたらず、富が偏在するので、国内で耐久消費財が売れなくなりますね。 そこで貧民窟に金を投下し、生活を改善し、教育を振興していく方が、国内での資金循環を活発化できたと思います。
戦前の貧民窟については、岩波文庫にいくつか入手しやすい本があります。 「最暗黒の東京」がまずおすすめかな。
しかし、戦前は国家単位で国債を利用して植民地に過大投資を行ったそうです。 満州への投資など凄いものみたいです。 資金はまったく回収できていないはずです。
そんな必要はあったんでしょうか? 疑問です。
国家の植民地への投資を利用し、植民地で一儲けという図式だったと思いますね。植民地産品を国内に輸入し、また欧米に輸出して儲けるということでしょう。 この投資の植民地への脱出に伴い、人も生産設備も出て行きました。
こうしたプロセスは戦前に特有のものではありません。
形を変えて我々の眼前で起こっている現象です。
特に1985年以来、連綿として継続してきた現象です。
戦前よりも経済体力があるから目立たないだけだと思います。
戦前は国家政策として植民地を拡張整備し、植民地の環境整備は国家予算が行われますね。
国際商人がその成果の配分に預かるという構造だったはずです。
つまり国際商人が国家を食い物にしていたと思うんですが。
米国との対立も、直接的な原因は満州における鉄道利権だったんじゃないですか? 米国資本の満州への投資を認めなかったことですね。
米国資本は満州への国家資本投資の成果を食い物にしようとしたわけです。日本政府はこれを許しませんでした。
これは一例ですが、資本家が国家を食い物にしようとして争うプロセスが戦争の原因だと思っています。
こういうリアルな世界を覆い隠す「アダムの布」として天皇が利用されたのではないかなあ。
資本主義世界の原理は今と大差ないと思うんですよ。
これからも利用されると思っています。