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(回答先: Re: 山本氏の仕事は日本教と近代天皇制の相対化みたい 投稿者 通りすがり 日時 2003 年 7 月 12 日 01:01:55)
《山本七平の論考の原点は、軍隊生活やジャングルで生死をさまよったことや、
収容所生活の体験から、日本社会あるいは日本人の集団では、
「事実を事実としてありのままにいえない事がある」ことなんじゃないかな。》
日本社会には武士政権(天皇の権威を設定活用)が権力ヒエラルキーが強烈に支配していて、それが日本人の個人的な精神の自由を奪ってきたのではないか。軍隊でも、国内社会でも自由に物をいえない空気があることに強い違和感を覚え悲しみを覚えていたのが山本ではなかったか。そのような上下ヒエラルキーからくるコミュニティーの圧力、国家の圧力をを跳ね返したいのが彼の本音だったのでは?
つまり、日本教というのはやはり、歴史的に形成されたこのような日本社会のありようを、批判するための第一ステップだったのでは?戦前キリスト者が、天皇教により徹底弾圧されていたときの彼の経験をもっときいてみたいのだが。彼はトラの尾を踏まぬよう、相当奥歯に物がはさまったいいかたしかしていないのでは?
アンチテーゼとみる。