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ウォール街ブロードウェイ一二〇番地、の正体が、サットン教授によって、あますところなく暴露された。
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
投稿 平成15年07月28日23時51分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)七月二十八日(月)
(第六百五十二回)
○アントニー・サットン著
「アメリカの秘密体制 − スカル・アンド・ボーンズ結社研究序論」
(一九八三年、一九八六年、二〇〇二年)。
○二〇〇二年版の著者サットン教授の序文によれば、
一九八〇年代の始め、全く未知の人物から、八インチ(約二〇センチ
メートル)の文書の包みがサットン宅に送られて来た。
それを開けて読むと、それはなんと、スカル・アンド・ボーンズの会員
名簿及び極秘の内部資料であった、と言う。
○そこで、サットン教授は、この秘密文書にもとづき、本書を書き
上げた、と言う。
○出版後十六年間、米国内で、毎月、数百部、購読者向けに発送された、
とあるから、合計すると、約十万部。
○この他に、ロシアでも強い需要がある、と言う。
○本書の第三部は、「結社はどのようにして、戦争と革命を捏っち上げ
るか」、と成って居る。
○「マルクスもヒットラーも、共に、ヘーゲルに、その哲学的根底を
持って居る」(百十八頁)、とある。
○つまり、
ヘーゲルから、ヘーゲル左派と、ヘーゲル右派が分化し、
ヘーゲル左派からマルクス、
ヘーゲル右派からヒットラーが出て来る。
○ヒットラーと言うよりも、プロシャの陸軍参謀本部は、ヘーゲル右派の
直系、だと言う。
○しかし、もちろん、単なる哲学から社会現象は生じない。
○ウォール街(及びその背後の、ロンドンのシティー)が社会現象の
原動力である。
つまり、共産主義革命運動も、右翼全体主義革命運動も、
その総司令部はニューヨークのウォール街であり、とりわけ、
ブロードウェイ一二〇番地にそれは集中して居たとある。
○一九一七年の時点で、ブロードウェイ一二〇番地所在の企業の中には、
(1)ニューヨーク連邦準備銀行
(2)エドワード・H・ハリマン
(3)アメリカン・インターナショナル・コーポレーション
(4)ギャランティ・セキュリティー
(5)バンカーズ・クラブ
以下略
などが含まれる(百四十頁)。
○ニューヨーク連邦準備銀行は、FRB(米国連邦準備制度理事会)の
中核であり、実質的にその日常的運営の中心である。
○ハリマン家は、スカル・アンド・ボーンズを中核とする米国
イルミナティ結社の中枢に位置する。
○世界共産主義運動の司令部は、モスクワではなくて、米国
ニューヨーク、ウォール街のブロードウェイ一二〇番地に在り、
と言われるのみならず、
○ナチス運動を演出した中心も、同じく、このブロードウェイ一二〇
番地、と言う。
○そして、アントニー・サットン教授は、何者かから寄贈された極秘
内部文書にもとづき、エール大学に発するスカル・アンド・ボーンズ
結社こそ、米国に取り憑いた、イルミナティ悪魔主義陣営の中心で
あることを論証したのである。
○日本民族有志にとって、まさに、必読の書ではないか。
(了)