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2003年07月06日(日)
民主候補 “反ブッシュ”鮮明、ディーン氏急浮上
政権奪還を狙う民主党では上下両院議員や前州知事など計九人が大統領選の予備選に名乗りを上げているが、ブッシュ大統領の強力なライバルとなりそうな候補者は今のところ現れていない。
力不足が否めない民主党候補者の中で、最近にわかに注目を集めているのが、前バーモント州知事のハワード・ディーン氏(五四)だ。
民主党を支持するリベラル系民間政治団体「ムーブオン」(会員約百四十万人)が先月末に、インターネットを使って民主党候補者九人の人気投票を行った結果、ディーン氏が約44%でトップとなった。選挙資金集めでも第二・四半期(四−六月)は、七百五十万ドル(約九億円)とトップに躍り出ている。
また、来年初めに党員集会が行われることから予備選の行方を占う意味で注目されるアイオワ州での世論調査でも20%を獲得し、トップのゲッパート下院議員にわずか一ポイントの小差に迫っている。
州知事を五期務めたディーン氏は民主党の中でもリベラル色が極めて強く、イラク戦争に反対、対外脅威への先制攻撃を容認するブッシュ政権の強硬姿勢などにことごとく反発した。
「反テロ戦で急上昇したブッシュ大統領の人気にあやかろうとして、現政権との違いを鮮明にできずにいる他の候補者たちに比べ、ブッシュ批判票を集めやすくなっている」というのが米メディアの分析だ。ディーン氏は九人の中でインターネットを使った選挙戦略を最も効果的に行っているという指摘もある。「ディーンTV」という演説ビデオなどを流すネットテレビを独自展開しているほか、ネットワーク形成に威力を発揮する「ウェブログ」をサイトで提供。ネットを通じた資金集めやディーン氏の支援集会も自然発生的に開催されている。
一方、前回大統領選(二〇〇〇年)で副大統領候補となり、当初は有力とみられていたジョセフ・リーバーマン上院議員(六一)の人気は上がらず、第二・四半期の獲得選挙資金も五百万ドルと、トップのディーン氏に水をあけられた。また、実力者のケリー上院議員(五九)を最有力候補とみる向きもあるが、“旋風”を巻き起こすには至っていない。
いずれの候補者にしても、ブッシュ大統領支持の背景にあるイラク戦争の余熱が早く冷めることを期待しているようだ。
http://www.sankei.co.jp/news/030706/morning/06int002.htm