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私はこの件の推移を今一番注目しています。
#ゴルゴ13、頼んだぜ!!(←この意味は、記事を最後まで読めば分かります)
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「通産省国売り物語」は繰り返されるのか。
ICタグで米コンピューター帝国は崩壊する
2003年6月29日 日曜日
通産OBの天谷氏は言います。摩擦は感情レベルだから理屈は通用しない。理不尽 でも言うことを聞け・・・と。彼に言わせると、アメリカが強くて日本が弱ければ日 米関係はハッピー。日本が強くなるとアンハッピーだ。だから日本は弱くなれ・・・ と。そして、相手にいかに「与える」か・・・という経済の世界を、相手からいかに 奪うか・・・という軍事の世界と混同し、項羽や源義仲を引用して「強くなった日本 も同じ運命を辿る」と脅しました。ビジネスでの顧客への奉仕による成功を、あたか も不道徳な軍事支配と混同し、努力によって繁栄する権利そのものを否定する。これ が「通産省最大の論客」と呼ばれた人の主張です。
不思議なのは、少しでもアメリカの要求に理解を示すような「考え」を政府の人間 が示すと、それは直ちに「国際公約」と取られて「実現」を要求される事です。これ では、まともな国なら、果てしなき突っ張り合いを演じる事を強制されるのと同じで す。ところが日本だけは、唯々諾々と「公約化」を受け入れ、政府もマスコミもその 「実現」を、あたかも「国家目的」のように自国を犠牲にしながら奉仕を続けたので す。 、日 本に犠牲を強い続けるアメリカが、「自分達の満足は日本の不満」という状況を作り 続けている。だからこそ「こんな事が続く筈が無い」という猜疑心に苛まれ、いつか 日本は造反するに違いないと、日本に対する敵視に直結する。その敵意を満足させる ために、「敵対不可能」なほどに日本を弱めるために、さらに日本を苛める・・・。
「通産省国売り物語」かなり長文 馬借
〇・四ミリ角という世界最小ICミューチップを持ち歩いている。本物を見せないと、なかなかこの話は信じてもらえない。第二次コンピューター戦争はもう始まったのかもしれない。
東京大学の坂村健教授が主導する「ユビキタスIDセンター」は今週、極小チップによる電子荷札(ICタグ)の統一規格づくりが、国内外のメーカーなど百八十社の間でまとまったと発表した。
坂村さんといえば八〇年代にコンピューターの純国産OS「トロン」を開発した電脳界の俊才。しかし残念なことに多言語を自在に操るトロンの革新性を最初に理解したのは日本ではなく、パソコン先進国の米国だった。
その完成度に危険を予知した米国はまだ商品化もされていないトロンを突然、「貿易障壁品目」に入れ、日本政府を揺さぶり、結局トロンは葬られた。その後の十数年、世界は米国にばく大な著作権料を払い続けている。
米国の怒りの理由は優秀さだけでなく、トロンが基本技術や仕様を無料公開するフリーソフトだったことだろう。難解、多様なアジア言語まで処理できる革命的OSをタダで配られたら米コンピューター帝国は崩壊する。
しかし、もし日本が脅しに縮み上がらなければ、今のあなたはカタカナやアルファベットで埋めつくされたパソコンやOSに、これほどの金をかけずに済んだに違いない。その損失は数千億を超えて数兆、それ以上ともいう。
ユビキタスは単に製品を識別するバーコードとは次元が違う。超極小チップとトロンOSが合体した時、米国はもはやコンピューター界の帝王ではなくなる―という人もいる。トロンの雪辱はなるだろうか。
四国新聞社 一日一言 6月25日より
次世代バーコードといわれる「ICタグ(荷札)」が、本格普及に向けて勢いづいてきた。鉄鋼や野菜などあらゆる商品管理で活用する余地があるほか、出版業界が書籍管理と万引き防止のため導入を検討したり、マラソンでのタイム計測に利用する例も出てきた。国内外の有力メーカー180社が参加する「ユビキタスIDセンター」(事務局・東京)が23日、統一規格を決定したことから、2010年には周辺機器を含めて年間80兆円ともいわれる巨大市場をにらみ、開発競争が一段と活発化しそうだ。
(中略) ただ、波乱要因もある。米国では、米マサチューセッツ工科大学(MIT)主導で米ウォルマート・ストアーズなど約80社が参加する団体「オートIDセンター」が規格標準化に向けて動き出し、実用化の実験も進めており、将来は日本との主導権争いに発展する可能性が濃厚だ。1個数十円といわれる価格の高さも普及のネックだ。このため、日立が、コストを下げるため、大きさを現行の0・4ミリ角から0・3ミリ角に縮小する開発を進めている。【上杉智己】(毎日新聞)
[6月29日0時11分更新]
<ICタグ>開発競争加速 将来は80兆円市場とも
2003年12月13日の日記で「通産省国売り物語」を紹介しました。かなり長文なので、面倒な方は私の日記の要約文を読んでください。この文においてアメリカがいかに理不尽な要求を日本に押し付け、それに日本の政治家や役人が脅迫に屈して受け入れてしまったがために、今日の失われた10年が訪れたのだ。本来ならば日本がコンピューター大国になっていたはずが今は見る影もない残骸をさらしている。
最近の日本のジャーナリズムは腐敗の極地に達し、日経新聞会長の愛人騒動から、毎日新聞の従軍記者のクラスター爆弾持込事件に到るまで、腐敗堕落の極地に達している。だから新聞やテレビを見てもろくなニュース解説がない。新聞記者や放送記者の資質の低下はどうしようもない。彼らの学歴は大変立派なのだが、分析思考能力が備わっていない。
だから私がボランティアで毎日ニュース解説を書いているのだが、プロの記者たちによる私の解説を上回る記事がない。彼らの言い訳としては良い記事を書いても編集長に撥ねられると言い訳をしているが、能力があるのなら昔のようにフリーランスでやればいいのだし、最近では田中宇氏のようにネット界からライターが出るようになった。
すでに新聞やテレビは衰退してゆく産業であり、そこには自然と優秀な若者は集まらなくなってきている。だから田原総一郎氏などは私の後を継ぐ若手が出てこないと大言壮語しているが、新聞や放送業界からは出てこないだろう。田原総一郎氏にしろ久米宏氏や筑紫哲也氏は権力者に踊らされている電波芸者に過ぎない。
少し前置きが長くなりましたが、現在において第二のコンピューター革命が訪れようとしている。コンピューターが限りなく分散化し超小型化することにより、家電製品から野菜や紙幣に到るまで、あらゆるものにコンピューターが組み込まれると言う発想だ。ICタグと呼ばれていますが、0,3ミリとか0,4ミリほどのICチップが組み込まれる。
本に埋め込めば万引きの防止になるし、紙幣に埋め込めば偽造の防止に役立つ。ロックフェラー財閥のウォルマートなどでは、商品管理に利用しようと、ICタグの開発にMITやIBMなど、アメリカの総力を挙げて開発に取り組んでいる。日本でも坂村教授がユビキタス社会を目指して研究開発に取り組んでいるが、通信方式やOSがどのようになるかが注目される。
坂村教授と言えば、かつてTRONが米国政府と通産省と孫正義氏などの策謀により、国産OSが潰されましたが、そのために日本の電子産業は壊滅的打撃を被った。これはハードもソフトも肝心なところはブラックボックス化され、日本の産業界は手も足も出せなくなってしまったからだ。
インテルのCPUは発熱がすざましくエネルギーロスが激しい。マイクロソフトのOSは欠陥OSでありゲームにはともかく商用サーバーには使えない。私のPCも三度に一度はブルースクリーンが現れる。TRONだったらこんなことはなかった。電力も食わない、安定したOSを通産省はアメリカの圧力で潰した。それは世界にとって良かったことなのだろうか。
今度の第二次コンピューター革命も、日本政府は同じ誤りをしでかすのだろうか。マイクロソフトのビル・ゲーツもポスト・ウインドウズで死にもの狂いで乗り込んでくるだろう。漫画ではゴルゴ13が、坂村教授の命を狙う国際金融資本に雇われた殺し屋から、救うべく活躍を描いている。
「なんでパソコンは駄目になったのか」 坂村健 日本情報通信審議会
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