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「役不足」「確信犯」「流れに棹(さお)さす」といった語句の意味を正しく理解している人は20%前後にとどまることが、文化庁が19日公表した「国語に関する世論調査」からわかった。調査では、言葉の乱れについての意識、カタカナ語の意味をどの程度知っているかも聞いている。
95年度から毎年実施している。今回は昨年11〜12月に16歳以上の2200人(回収率73.3%)が面接形式で回答した。
●語句
八つの語句の意味を聞く質問では、「わからない」も含めて五つの選択肢から正しいものを選んでもらった。「役不足」は、本来の意味である「本人の力量に対して役目が軽すぎること」を選択できた人が27.6%にとどまった。「確信犯」「流れに棹さす」では20%を切った。
「気がおけない」では、40.1%が本来の意味とは逆の「相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならないこと」を選択。「閑話休題」は43.8%が「わからない」と答えた。「一部始終」は91.1%、「耳ざわり」は86.5%が本来の意味を理解していた。
●言葉の乱れ
「現在使われている言葉は乱れていると思うか」との問いに、「非常に乱れている」と答えたのは24.4%。「ある程度乱れている」の56.0%を合わせて80.4%となった。ただ、99年度調査の85.8%よりも5.4ポイント減っている。
言葉の使い方では、「あしたは休まさせていただきます」という表現が気になるかどうかを尋ねると、57.1%が「気になる」と答え、同様の質問をした96年度調査と比べて23.8ポイントも増えた。「休ませて」に「さ」が入る「さ入れ言葉」への違和感が強まっていることがうかがえる。
「1000円からお預かりします」の「から」や、「お会計のほう、1万円になります」の「のほう」のような「マニュアル敬語」と呼ばれる言葉遣いについても同様の傾向が出た。
●カタカナ語
カタカナ語は120語を示して意味を理解しているかどうかを調べた。
それぞれの言葉を聞いたことや見たことがあると答えた人のうち、最も多くの人が理解していたのは「ストレス」で92.6%にのぼった。最も低かったのは「インキュベーション」で、3.3%にとどまった。120語全体では、半数を超える69語で理解率が50%を下回った。
■語句の意味を選ぶ質問と回答率(◎が正答、×は誤答。その他の答えがあるため、率の合計は100%にならない)
【役不足】例文:彼には役不足の仕事だ。
×本人の力量に対して役目が重すぎること=62.8%
◎本人の力量に対して役目が軽すぎること=27.6%
・わからない=5.0%
【確信犯】例文:そんなことをするなんて確信犯だ。
×悪いことであると分かっていながらなされる行為・犯罪またはその行為を行う人=57.6%
◎政治的・宗教的などの信念に基づいて正しいと信じてなされる行為・犯罪またはその行為を行う人=16.4%
・わからない=18.8%
【流れに棹(さお)さす】例文:その発言は流れに棹さすものだ。
×傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせるような行為をすること=63.6%
◎傾向に乗って、ある事柄の勢いを増すような行為をすること=12.4%
・わからない=21.4%
◇
■カタカナ語の意味を理解している人の割合(かっこ内は主な意味)
《ベスト5》
(1)ストレス(精神などの緊張や圧迫) 92.6%
(2)リサイクル(廃品や資源の再利用) 91.1%
(3)ボランティア(奉仕活動をする人) 90.8%
(4)テーマ(主題、題目) 88.2%
(5)レクリエーション(休養、娯楽) 87.7%
《ワースト5》
(1)インキュベーション(起業支援) 3.3%
(2)エンフォースメント(施行、執行) 3.4%
(3)コンソーシアム(共同企業体) 4.1%
(4)タスクフォース(機動部隊) 4.9%
(5)メセナ(企業の芸術などの援助活動) 5.7%
(06/19 22:10)
http://www.asahi.com/national/update/0619/035.html