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【イスラマバード西尾英之】イスラム原理主義に近い宗教政党が実権を握るパキスタン北西辺境州議会は2日、イスラム法(シャリア)を州内に全面的に導入する法案を可決した。同州内では歓迎する声がある一方、過度のイスラム化政策への批判も根強く、今後、波紋が広がりそうだ。
新法はイスラム法を州法の最高位に位置付け、教育、経済制度を改革。コーラン(イスラム教の聖典)が禁じる銀行利息を廃止の方向で検討するほか、汚職、素肌をさらす衣服、飲酒シーンがある映画、女性を描いた看板などを「社会悪」だとして追放。一方で、非イスラム教徒の信仰や生活様式の自由は保障するとしている。
アフガニスタンに接する同州は、パシュトゥン人が多数暮らし、もともと宗教的に保守的な土地柄だ。昨年10月の地方選で、宗教政党連合の「統一行動評議会」(MMA)が全国で初めて州議会の過半数を握り、同党はバス車内での音楽の禁止など保守的な施策を次々に打ち出してきた。
しかし、1日には同評議会の施策に抗議して、州内の市町村長格である20数人が一斉に辞表を提出した。またパキスタン政府のラシッド情報メディア相は、過度のイスラム化を防ぐため3日中にも同州政府、議会に対し「何らかの措置を取る」と表明している。
[毎日新聞6月3日] ( 2003-06-03-21:59 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030604k0000m030080000c.html