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米ネオコン派は、パウエル国務長官をクビにしろ、と要求。
米中枢で強烈な権力闘争。
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
投稿 平成15年05月30日12時22分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)五月二十八日(木)
(第五百九十二回)
○「EIR」誌、二〇〇三年五月二日号、五十六頁、五十七頁。
○ここに、ジェフリー・スタインバーグの記事あり。
ニュート・ギングリッチ(もと米下院議長)が、四月二十二日、
AEI(アメリカン・エンタープライズ・インスティチュート)で、
パウエル国務長官をクビにせよ、と要求する講演を行った、と言う。
○この記事によれば、
このギングリッチの演説は、パウエルを追放して、国務省を完全な
支配下に置こうとする、米ネオコン派のキャンペーンの一環である、
と言う。
○更に、ネオコン派は、ギングリッチを、パウエルの後任の国務長官
にするつもり、とのこと。
○しかし、パウエル派の言い分では、
パウエルを攻撃することは、ブッシュ大統領自体を攻撃することを
意味する、として反撃に出て居ると。
○して見ると、現在、米国政府中枢に於いて、激烈な権力闘争が生じ
て居る、もののようである。
○日本人は全く気付いて居ないかも知れないが、ニュート・ギング
リッチ元米下院議長は、れっきとした、米ネオコン派の中核分子
である。
○ギングリッチが一九九五年一月二十日、
「私はロペスピエールである」、
と演説したことは、米国では有名だ。
○一九九四年十一月、ギングリッチは、私はジャコバン派である、
と公言したとある。
○ネオコン派は、米国防総省をほぼ完全に支配した。
○彼等は更に、国務省をも占領するつもりだ。
○ブッシュ大統領は、パウエルを支持して居る、と言う。
○しかし、これはむしろ、父親のブッシュ元大統領の意向であろう。
○つまり、ブッシュ(父親)の代表する勢力と、ネオコン派の衝突、か。
○この場合のネオコン派は、シオニスト・ユダヤと一体であろう。
○ここには、きわめて重要な事態が現象して居る。
○「ガンパック短信」二〇〇三年六月号は、米国の中東制圧が進展
して行くにつれて、米国のシオニストイスラエルに対する圧力が
強まる。
そして、やがて、世界中が、イスラエルの核兵器の破棄を要求す
るように成る。その場合、シオニストイスラエル政府は、全世界を
相手に、核戦争を以って脅迫する道へすすむ可能性、について、
述べて居る。
○この件は更に続報する。
(了)