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(回答先: 危険度低い地域での後方支援に限定 イラク新法で妥協案 asahi-net 投稿者 小耳 日時 2003 年 5 月 29 日 11:13:14)
日本が他国から武力攻撃を受けた場合の対処方針を定めた有事法制関連三法案が、来月初めにも成立する。衆院では、約九割の議員が賛成しており、安全保障問題を議論する与野党の「共通の土俵」が出来上がった形。今後、そこで 議論されるテーマは何なのか−。戦後世代で、日本の国防の責任者である石破茂防衛庁長官(46)に聞いた。(聞き手=政治部・西川裕二)
■もやもや感
――「共通の土俵」で今後、議論すべき課題は。
「有事の際は、民間人が安全に避難することと、自衛隊が敵の侵害を排除するという二つが大事。今後何かということになれば、国民保護をどのように行うかが一番問われる。そして、時代は『ポスト冷戦』から(米中枢同時テロ発生後の)『ポスト9・11』へと変化した。テロ、ゲリラ、工作船、大量破壊兵器にどう対応するかという議論が必要だろう」
――安保問題を議論する際、「集団的自衛権の行使」の問題は避けて通れないのでは。
「もやもや感はある。『保有』と『行使』がごちゃごちゃになった議論をしているからだ。主権国家である以上、保有しているのは当然だが、行使は自衛の最小限度を超えるので許されないというのが政府の立場。この概念が整理されないままに議論が錯綜(さくそう)している。集団的自衛権という概念について、まず一致を見ることが必要だ」
――解釈の見直しは必要だと思うか。
「戦前、集団的自衛権の行使と言って、結果として侵略をやっちゃった例がある。だから、集団的自衛権は、抑制的に考えるべきものだという政治的配慮があったかもしれない。それから半世紀たって、民主主義が定着し、わが国が侵略戦争をやるなんてあり得ないという立場に立つのか。そんなことはどうなるか分からないから、駄目ということにしておいた方がいいという考えもある」
「もう一つは、周辺事態で米軍を後方支援していた時、ミサイルが飛んできて、『さよなら、逃げます』ということで日米同盟が持つのか。また、集団的自衛権が行使できないということが、わが国の平和と独立、国民の生命・財産を守る上でどうなのかという議論もある。政府としては現在の解釈を変えないが、政治の場では自由に論議すべき問題だと思う」
■コンセンサス
――見直し論議の機は熟したと。
「そうは思わない。なぜなら、国民に集団的自衛権とは何かということが理解されていないからだ。少なくとも、集団的自衛権の概念についてコンセンサスが国民的議論としてなければいけない。私が選挙区で集団的自衛権の話をしても、『また難しげなことを言い始めた』となる」
――国民には、弾道ミサイルなど北朝鮮の脅威に対する不安は大きいが。
「北朝鮮のミサイルに対しては、米国が打撃力を行使することになっている。その説明をきちんとすることで、国民の不安は解消される。日本が軍事的圧力を加えることはない。有事法制の整備やミサイル防衛(MD)の研究を進めることは、専守防衛のためだ。これを軍事的圧力と言われたらたまらない」
――小泉純一郎首相は「自衛隊は軍隊だ」と発言したが。
「国際法上は軍隊でしょう。ただ、仮に『自衛軍』と名付けたとしても、ネーミングの問題。それだけでは何もならない。軍の持っている法律、規律維持の仕方まで波及する議論が必要だ。われわれが、どこまで自衛隊をコントロールできるかという自信と裏表になる。命をかけて戦う人々に尊敬の念がある社会は当然だという意味で、首相の発言に賛同する」
――自衛隊の武器使用基準を緩和すべきだという声も強まっている。
「政治の場で議論すべきだという雰囲気が出ている。まず(正当防衛に限定した)現行の基準で、どこまでできるか検証しないといけない」
――戦争を知らない世代の防衛庁長官の下で、安保問題に関するハードルを越えることに対し、国民には懸念もある。
「昭和三十二年生まれなのは、誰を恨んでも始まらない。なぜ戦争になったのか、戦後の人間は教わってこなかった。自分で調べなければならない。その努力を怠ってはいけない。それは、戦前回顧とか復古主義とは思わない。年に一回は必ず沖縄に行くようにしている。行けば、戦争しようなんて気には間違ってもならない」
いしば・しげる 一九五七年、鳥取県郡家町生まれ。慶応大卒。都銀勤務を経て、八六年、衆院議員に初当選。農水総括政務次官、防衛庁副長官を歴任し、昨年九月から現職。自民党政調副会長時代には、有事法制関連三法案の策定にかかわるなど、「新国防族」として知られる。衆院鳥取1区選出、当選五回。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20030529/mng_____kakushin000.shtml
」今の日本で、防衛庁長官としてなってはいけない男がなったことに問題がある。