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(回答先: イラク市長選:油田都市キルクークできょう間接投票 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 28 日 16:45:42)
【キルクーク(イラク北部)井上卓弥】イラク北部の油田都市キルクーク(人口約50万人)で28日、米軍監視の下、市長と副市長の初の間接選挙が行われ、市長にクルド人弁護士のアブドルラフマン・ムスタファ氏(52)が選ばれた。イラク戦争で米国に協力したクルド人勢力が市長職を得たことで、アラブ人主導の政治勢力図は逆転し、今後に火種を残すことになった。
豊富な石油資源を抱える北部の最重要都市キルクークでは、ここ十数年間、フセイン政権によるアラブ化政策が強行されてきた。これに対し、戦後統治での連邦制(南北3分割)も念頭に置く米国は、多数派アラブ人の影響力を抑えるため、市長の間接選挙権を持つ市評議会の人選に介入。少数勢力のトルクメン、アッシリア人を加えた4民族を対等に扱うことでクルド人を側面的に支援した。
アブドルラフマン市長は、米軍と共同行動をとったクルド武装勢力とは一線を画す独立系候補。記者団に「キルクークの全民族の代表として行動することを誓う」と語り、中立的な立場をとる意思を明らかにした。
しかし、武装勢力の中核「クルド愛国同盟」(PUK)などの政治組織は、キルクークを自治拡大後の政治的首都と位置づけており、北部クルド人自治区とキルクークとの結びつきを強めようとするのは必至だ。
これに対し、多数派のアラブ人は副市長職を獲得して最低限のバランスを維持。また、自国内にクルド民族問題を抱え、キルクークの石油資源掌握がクルド分離・独立運動を促進することを恐れる隣国トルコは、トルクメン人の「市長補佐」職を獲得したことでクルド人をけん制する構えだ。
[毎日新聞5月28日] ( 2003-05-28-23:48 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030529k0000m030135000c.html