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「武力統一観不変…一度は戦争する」 朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/05/20/20030520000020.html
最近、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)人民軍幹部らの間では、職権乱用と収賄、官僚主義など、あらゆる不正と軍紀の乱れる現象が蔓延していると伝えられた。
このような中、北朝鮮当局は今年初め、人民軍全体の将兵に金正日(キム・ジョンイル)総書記と労働党の武力統一観には変わりがないことを明らかにし、いつか一度は戦争をしなければならないという覚悟を持つよう促したと、明らかにした。
19日に発売された月間朝鮮6月号は、北朝鮮人民軍が今年初めと昨年8月、各級部隊に精神教育用として下達した3件の内部文書を単独入手し、報じた。
この中一つは、人民軍兵士・将校用の「学習指導案」で、今年初め人民軍総政治局傘下の朝鮮人民軍出版社から発刊された。残り2件は「軍官講演資料」で、昨年8月、同じ出版社から発刊、配布された。
これらの文献は2001年9.11テロ以降の国際情勢の変化と、北朝鮮核問題の突出などで危機意識が高まっている中、人民軍の内部動向と指導部の政策意志を推し量ることのできる有用な資料として評価されている。
▲「対話と協議は思想的瓦解の狙い」=「敵と平和に対 する幻想を捨て、敵に反対することで、非妥協的に闘争することについて」というタイトルのついた学習指導案は、最近北朝鮮と韓米日の関係に変化が生じたことから、一部兵士の間で、敵と平和な関係を結ぶ幻想を抱く現象が現われているとし、これに対する警戒を促した。
学習指導案は「敵が『対話』と『協議』をしようとして、われわれに接近する本当の狙いは、わが兵士と人民を思想精神的に瓦解させ、時間を稼ぎ、わが国を侵略するための戦争準備を整えようとするもの」と主張した。
また、「われわれが祖国を統一するためには、武力で敵を消滅させ、南朝鮮を一気に打ちのめすほか、方法はない」とした金総書記の発言を喚起させ、「祖国統一の決死隊、南解法の戦闘員であるわが兵士らが持つべき統一観は、敬愛する最高司令官同志の武力統一観」、「いつでも一度は必ず敵と戦わなければならないという悲壮な覚悟を持つべき」と強調した。
学習指導案はまた、「一部兵士らは、敵とわれわれが接触して間もないのに、食糧や物資を送ってきていることから、情勢がよくなったと考え、のんきに生活している。ある兵士は不必要に女性を楽に生活を送っており、ひどい場合は帝国主義の思想文化が蔓延し、淫乱な録音・録画物を見たり、聞いたりしている」と指摘した。
▲故障した海岸砲を2年半も修理せず=「労働者の中で革命化を積極的に図っていこう」と 題した軍官の講演資料には、「過去数年間、国の事情が難しくなると、一部準備のできていない労働者らはその場に座り込んでしまったり、冬眠し、自分の生計だけを考える現象が少なからず現われている」とした。
講演資料は一部幹部らが各種の指導事業、判定、検閲などを理由に、物資を受け取ったり、当然分配することになっている国家物資も、賄賂を受け取ってから分配していると批判した。
講演資料は「昨年、某部隊では故障した海岸砲を2年半も修理していないことが発覚、深刻な問題として提起された」とし、「上は部品がない、資材がないとしながら手放しし、下は上が解決してくれるだろうとしていたため、結局は戦闘準備に大きな空ができてしまった」と叱咤した。
講演資料は一部幹部が子女と妻の教養を上手く行っていないとしながら、一例に「幹部らが乗用車に乗り、軍事服務中の子供を訪ねて行ったり、自分の子供を楽な仕事につかせようとする現象」を取り上げた。
▲「イラクの次はわれわれの番」=「最近の国際情勢で注目されるいくつかの問題について」と題した軍官講演資料には、米国が9.11テロを機に、反米国家をなくそうとしていると主張した。
講演資料は初の実験対象としてイラクを特定したとし、「イラクの次の打撃目標はわれわれになるかも知れない」と懸念した。
金光仁(キム・グァンイン)記者