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グローバルアイ  4月号 北朝鮮の核問題が三者協議に移って急浮上「後始末は日本にやらせろ」
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投稿者 Ddog 日時 2003 年 5 月 22 日 23:30:32:gb2b4T9TetGkU

グローバルアイ  4月号 
北朝鮮の核問題が三者協議に移って急浮上「後始末は日本にやらせろ」
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北朝鮮の核問題が三者協議に移って急浮上「後始末は日本にやらせろ」

米・中・朝の三者協議となった北朝鮮の核開発問題。日本が外されたのは当然だろう。脅かされるままに援助をおこない、その資金でつくった核に脅かされているマヌケな日本には、重要な会議に出てくる資格などはないというわけだ。いっそのこと日本にありったけのカネをださせて急場をしのぐとするか――というのが米・中の一致した考えらしい。

米・中のパワーゲームに翻弄される北朝鮮の"核"
北朝鮮の核開発やミサイル発射を世界はどうみているか。少なくとも「韓・朝」「日・朝」の二国間問題としてとらえていない。金正日が発狂したのではないかぎり、北朝鮮が日本に核ミサイルを撃ち込む可能性も、ソウルを"火の海"にするシナリオもありえない。北朝鮮が暴走すると、国連、もしくは米軍から報復をうけ、金王朝はたちまち崩壊する。狡猾な金正日がそんなばかな真似をするわけはないと思っているのである。

それでは世界は、北朝鮮をめぐる危機をいったいどんな視点からながめているのであろうか。アメリカと中国の"パワーゲーム"の材料としてみているのだ。それが北朝鮮の核問題について米・中が話し合う三者協議というわけである。

米ソの冷戦構造が崩れ去ったあと、アメリカに対抗しうる勢力は、国際テロ組織を擁するイスラム過激派と軍事大国化した中国だけとなったが「イラク戦争」の短期終結によって対イスラム戦争には一応、区切りがついた。

残るは中国だけである。目下、最大の火種は北朝鮮だが、ブッシュの目は、半島ではなく、大陸にむいている。アメリカが核開発を公言した北朝鮮を後回しにし、国連の査察を受け入れたフセイン・イラクをぶっつぶしたのも、仏・独が米のイラク侵攻に反対したのも、さらにいえば、かつて冷戦をたたかった米・露がいまや"盟友"関係にある理由もすべてそこに帰着する。

北朝鮮の核は米中摩擦の「コップの中の嵐」だった?
石油埋蔵量世界第二位のイラクと中国が組んで反米戦線を構築すればどういう事態になっていたろう。アメリカが後顧の憂いを断つため、ギャング団の殴りこみのようにフセインに襲いかかった理由がそこにある。アメリカにとって中東の制圧は、反米勢力の封じ込みのみならず、いかなる国もアメリカに対抗しえない、アメリカ一極支配をつくりあげるための不可避な戦争だったのである。

したがって北朝鮮トラブルは、世界をアメリカ的な価値観のもとで統一しようとするアメリカ帝国主義と、アジアにおいて"中華秩序"の勢力範囲を拡大しようとする軍事大国・中国の対決のなかで生じた「コップに中の嵐」といえなくない。この大きな構図を見落とすと「日米」「日中」「日朝」の二国間問題がすべてぼやけてくることになる。

たとえば最近、にわかに浮上している日本の「核武装」論も、中国との関連抜きには語れない。
2003年1月3日付けのワシントンポストに「日本の核武装化が北朝鮮への対抗手段になる」という記事が載ったが、これは日朝間のあいだで"相互確証破壊"のメカニズムがはたらくからという単純な理屈からではない。

日本の核武装を核武装化を回避したい中国が北朝鮮に自粛をもとめ、その結果、北朝鮮の暴走を防ぐという――ワンクッションをへた形のいわば"中国効果"を期待してのことなのだ。

中国にとっても、北朝鮮の核武装化はけっして歓迎できない。米とのあいだにはかつての米ソ間のような核による"相互確証破壊"のメカニズムがはたらいているが、そこに北朝鮮が一枚くわわると、中国の"核カード"の値打ちが下がってしまうからである。

中国もまた、世界のパラダイムが米中関係を軸にまわっていると考えている。そこに北朝鮮がわりこんでくると米・中間で保たれている力のバランスが狂ってくる。

北朝鮮を相手にしてもメリットがないアメリカ

アメリカが、フセイン・イラクにたいして先制攻撃という強行手段にうってでたのは、中東地域に戦争抑止力がなかっただけではない。フセインを倒せば、シリアは論外としても、サウジアラビア、ヨルダン、クウェートと中東に親米ラインが完成し、イランを除き、中東油田地帯を完全に支配することができる。

そのイランもロシアのプーチンとのあいだで利権分配について談合ができている。アメリカには、油田の宝庫である中東を力づくで支配するのに妨害がなく、しかも得るものが大きかった。

ところが金正日を倒しても何のメリットもない。大量破壊兵器開発やテロ支援国家うんぬんは、もともと口実である。アメリカは大義名分のために戦争するほどナイーブではない。もしそうなら、バグダッドの陥落後、イラク国内で核施設や細菌兵器の製造工場が(CIAによる八百長も含めて)発見されていなければならなかったはずである。

アメリカがイラクを攻撃したのはただ一つ、中東地域の雄であるイラクが反米だったという、それだけの理由からだったのである。

米国との同盟関係を忘れているノー天気

アメリカのイラク制圧は、中国にもダメージは大きかった。世界の石油がすべて米メジャーの手に渡るとこれから経済成長をめざす中国にとって大きな負担となる。アメリカのイラク制圧にたいして北朝鮮はその軍事力にビビり、中国はそのしたたかな戦略に顔色なしという具合なのである。

目下、日本の保守陣営では「親米」と「反米」が角突きあわせているが日朝問題が米中冷戦構造のパーツにすぎなことをみるとあまり大きな意味はない。もともと日本は、アメリカの一国支配というパラダイムに組み込まれている。

いくら反米を叫んだところで日本はアメリカと同盟関係にあり、日米安保の廃棄論には合理性がないどころか国益を損ねる。アメリカと訣別して自主防衛につとめるべきというのは正論だが、日本が憲法を改正して自衛隊を国軍に昇格させ、核武装したところでアメリカとの同盟関係はいささかもゆるがない。

むしろ現在の片務性が薄まるぶん緊密性がます。自主防衛を路線をとったにしても、日米安保条約が誇固持される以上、反米がでてくる根拠はどこにもみあたらない。

一方、親米路線といっても、日本は湾岸戦争に兵を送らず、いまだに国会で「集団的自衛権」をみとめていない。今回の「イラク戦争」に反対した仏・独は"湾岸戦争"でアメリカとともに武器をとっている。日本は親米といいながら、同盟をむすんでいるアメリカ軍が襲撃されても援護射撃をしないどころか米兵が負傷しても見てみぬふりをする、という卑劣きまわりない決定を国の最高決定機関の国会できめた国である。

その日本と、以前は武器をとって米と一緒にたたかった仏・独のどっちを同盟とアメリカが考えるかいうまでもなかろう。ましては自分の手をくださず、アメリカに北朝鮮をなんとかしてもらおうなどという考え、友軍とともに戦わない日本は親米たりえない、というより、その資格すらもちあわせていないのだ。

半島危機をまねいた日本の"土下座外交"

そもそも、親米・反米の議論がでてくることじたい、日本がグランドプランをもっていないことの証左ではなかろうか。過去の謝罪だの人道的援助などといって北朝鮮に延々と援助をおこない、中国に巨額のODAをおこない、結果として北朝鮮の核武装化、中国の軍事大国化をサポートしてきた日本は、グランドプランどころか、自分で何をやっているのかさえわかっていなかったようなのだ。そんな外交音痴の国に米中冷戦構造というビッグ・フレーズ(大枠)など見えようはずはない。

東アジアの今日の混乱をまねいたのは、終始一貫、日本が反米だったからである。日本を狙っている北朝鮮の核には抗議せず、日本を守る米の核には反対する奇妙なふるまいが、戦後50年のツケとして中国・北朝鮮の"核の脅威"として現在の日本に重くのしかかっている。

みずから災いをまねく愚かなことをくり返してきたはて「アメリカが中国・北朝鮮の核から日本をまもってくれるはず」というのは虫がよいどころか、もはやクレージーというしかない。

日本が中国や北朝鮮にもっと毅然とした態度をとっておれば、アジアは日・韓・台の反共ラインが効果的に作用し、北朝鮮や中国にたいする"おさえこみ"が可能だったということを――こんなときこそ、よくかみしめてみるべきだろう。

ありえないアメリカの北朝鮮へ"先制攻撃"

イラク制圧以降、アメリカの関心は極東に移っているが、アメリカはラジカル(過激)な活動にでることはない。ソウルに一万三千基の火砲が浴びせられ、一時間に数万発のミサイル攻撃をうける韓国もさることながら、地政学的にいえば、38度線以北に親米政権ができることによって喉元にナイフをつきつけられることになるロシア・中国の反発も必至だ。

第二次朝鮮戦争がおきると、三万八千人の在韓米軍がミサイル攻撃で全滅させられる可能性が高い。かつて朝鮮戦争で四万人に近い犠牲者をだしたアメリカがその轍をふむわけわない。在韓米軍がいるかぎりアメリカは、北朝鮮攻撃という選択肢を永遠にもちえないのである。

三沢基地が標的だった!テポドン一号の発射実験

米朝開戦ということになれば、在韓米軍は三沢・沖縄へ退避した後ということになるが、98年、北朝鮮は、三沢基地を射程圏内におさめたテポドンの発射(三陸沖着弾)に成功している。テポドン二号の試射は沖縄ごしの南太平洋とみられているが、極東米軍は、いずれにしても、北朝鮮からのミサイル攻撃から逃れられない。

そんなリスクを負うくらいであれば、アメリカは、石油と食料で片をつけたほうがよっぽど賢明ということになる。日本の首都圏が核の攻撃をうけるといった事態にでもならないかぎり、アメリカは北朝鮮の挑発にのらない。

もともとアメリカは、米中関係という大枠のなかで北朝鮮問題をとらえており、地下に石油がなく、地上には飢えしかなく、空中に主体思想が浮遊している北朝鮮と事をかまえても何のメリットもないのだ。

中国も北朝鮮も狙いは日本からの「経済援助」

問題の中国は、北朝鮮を使って対米交渉で優位に立とうという思惑がある。北京でおこなわれる「多国間協議」から日・露・韓が外され、米・中・朝だけでテーブルにつくのはそういう事情だかれである。
このとき北朝鮮は、核・ミサイル開発の廃棄とひきかえにアメリカにたいして石油・食料の援助と「米朝不可侵条約」の締結をもとめてくるはずだが、本心は、アメリカをつうじて日本に戦争謝罪と六兆円程度の戦後賠償をとることにある。

拉致問題でこじれた日朝間交渉では交渉がすすまないとみてアメリカにゲタをあずけようという魂胆なのであればしたたかな戦略というべきだろう。アメリカの核にまもられている日本は、アメリカのいうことに「ノー」とはいえないからである。

中国にとってもこの戦略は大きな意味をもつ。朝鮮半島の統一が韓国主導以外の可能性がない以上、日本のカネで金体制の維持をはかるほかないのだが、中国がもくろんでいるのは、じつはそれ以上のものなのである。

日本を――中国・北朝鮮の金づるにしようというのである。腐ってもタイというべきか、日本の経済力は中国とは天地の隔たりがある。その日本マネーを中国へ導入し、中国の経済をささえてくれたら、北朝鮮の核の脅威をおさえてやってもよいというのが中国のハラなのである。

日本に経済の再建資金をださせろという提案は、プーチンもしばしば口にしている。金正日が拉致問題を解決して日本から戦後賠償をとろうとしたのも、プーチンからの入れ知恵だという。

じつは日本に中国・北朝鮮という厄介者の面倒をみさせておとなしくさせろというのが西欧のホンネなのである。そのために使えわれてきたのが「日本の戦争責任」「日本は戦時賠償をまだ払っていない」という国際プロパガンダだった。

中国・北朝鮮の経済破綻を救えるのは日本経済だけ?
中国の資本主義は、いまや完全に破綻している。金融機関の不良債権は全貸出の80%をこえ、非都市部・内陸部の八億人の貧窮化に打つ手がない。日本の技術をまねて安い電化製品をつくり、対米輸出でかろうじて糊口を凌いでいるものの、国家のグランドプランはまったく立っていない。

アメリカがフセインを倒して中東産油国に親米ラインを構築しようとしたのは、中・朝にオイルマネーが流れるのを防ぐためでもあったわけだが、その結果、中・朝はますます窮乏化してゆくことになる。

中・朝にとって日本のカネ・技術だけが国家の延命策なのである。その日本が核武装をして中・朝の"核の脅威"に対抗すれば、東アジアに中東とは比較にならないほどの緊張が高まる。中国が日本にこれまでさまざまなプレッシャーをかけてきたのは、日本の核武装化を避けるためのゼスチャーだったのである。

戦前からかわっていない東アジアの「貧困の構造」

東アジアのこの危機の構造はいまにはじまったことではない。かつて日本は、アジア地域の政治力のもろさと窮乏化――それにつけいる列強のアジア侵略にたいして「大東亜共栄思想」をかかげ、アジアを支配する列強にたたかいを挑んだ。

アジア地域の広大な土地に日本の<カネ・技術・精神>を注ぎ込んで「大アジア農本主義」を実現しようとしたのだが、これを反対した米英が蒋介石を、ソ連が毛沢東を立てて日中戦争を泥沼化させ、結果として東アジアに中共・北朝鮮という二つの怪物を誕生させた。

経緯はどうあれ、日本が独立に尽力したインド・インドネシア半島など東南アジアの国々が戦後、まがりなりにも独立自営のみちを歩んできたのにたいし、旧ソ連の影響下にはいった中国・北朝鮮は、暗黒政治と経済停滞、国民の窮乏化という、戦前と何もかわらない後進性をひきずり、そのマイナス面を補うために旧ソ連の援助で軍拡ばかりすすめてきた。

米・ロシアがつくった東アジアの二つの怪物

朝鮮戦争の途中で任を解かれて帰国したマッカーサーは議会の証言で「日本が第二次大戦にふみきったのは主にセキュリティー(自衛)のためであった」とのべている。朝鮮戦争で煮え湯を呑まされたマッカーサーは、そのとき、日本がいかに中国や朝鮮半島対策に苦慮したかがようやくわかったのである。

米英が蒋介石を立てて日本に対抗するようなことをしなければ、中国大陸には、孫文の一番弟子の汪兆銘が支那全土を掌握し、アジア地域は日本の友好国家となり、アジア地域は欧米と対等な"棲み分け"ができていた可能性もあったはずだ。むろん東アジアに共産党の独裁国家がうまれることもなかった。

それをつぶしたのは米・英・露の謀略だった。
その世紀の失敗を棚にあげて核をもったマルクス主義国家――という現代の怪物をなだめすかすのに日本のカネを使おういうのが米の基本戦略なのである。
日本は中・朝の体制が崩壊するまで核ミサイルを突きつけられ、有りガネのすべてをまきあげられる

日本が媚び、育てた世界一の"性悪国家"

現在、アメリカが直面している苦境も、そのことと切り離して考えることはできない。アメリカとソ連がつくった中共とその子分である北朝鮮は、核という凶器をちらつかせて他国から援助をもぎとり、なおかつイデオロギーを輸出して政権転覆をはかる。イラクなどとは比較にならないほどの性悪国家なのである。

もっともそれは、日本の戦争責任をでっち上げて中・韓・朝による「謝罪」を強要してきた野党、キックバックをとるために「経済支援」「コメ援助」「ODA」といって日本の与党が育ててきたものである。
「北朝鮮には戦時中、迷惑をかけたのだから多少のことは目をつぶらなければならない」「日本は北朝鮮に戦時補償をおこなっていない」などと自民党では野中広務ら、野党では土井たか子、辻元清美などが史実を無視したタワ言をいってきた。

自虐史観が呼び水だった核の危機とタカリの構造
反日勢力や左翼マスコミも大半が同様の論調をふりまわし、金正日の"隠し金庫"とまでいわれる朝銀に一兆円以上の公的資金を注ぎ込んできた。朝銀は使途不明金のほとんどが新潟−平壌を往来する万景号に積み込まれて北朝鮮にわたっている。

いま日本を脅かしているミサイルや核はそのカネでつくったものといわれる。北朝鮮へ媚び、祖国をいたぶってきた連中がこれまで積み重ねてきた国家的損失を取り返すことはきわめて難しいが、これ以上、後退したら日本に明日はない。

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