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(回答先: 米韓首脳会談:共同声明の要旨 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 15 日 16:15:26)
【ワシントン=菱沼隆雄】ブッシュ米大統領と盧武鉉・韓国大統領は14日の首脳会談で、北朝鮮の核保有を容認しない基本原則では一致したが、具体的な対応策では共通項を見いだせたとは言えず、今後、北朝鮮の核危機が先鋭化した場合に、足並みの乱れが生じることへの懸念は消えてはいない。
米側の対北政策の基本は北朝鮮の核の恫喝(どうかつ)に妥協せず、国際的包囲網を築きながら圧力を加え、北朝鮮に核開発計画を断念させることにある。経済協力などの支援を含めた交渉については、核開発計画を「検証可能で後戻りのない形で除去」を求める姿勢で一貫している。
米政権が最も懸念していたのが、金大中前政権の太陽政策を引き継いだ盧政権。この意味で共同声明に、「朝鮮半島での平和と安定に対する脅威が増大する場合には一層の措置の検討が行われる」と、北朝鮮の行動次第では厳しい対抗措置をとる可能性を示唆する文言を挿入したことは、ブッシュ政権にとっては大きなポイントだった。また、米政府高官によると、盧大統領は会談で、ブッシュ大統領に「武力行使を選択肢からはずすようにとも求めなかった」という。
この高官は会談について、「(米中と北朝鮮による)3者協議を主催する中国も米の姿勢に理解を示しており、北朝鮮が周辺各国を見回しても米国の意向に沿った意見しか耳にできないようになる」と述べ包囲網作りのうえで大きな成果になったと評価。ブッシュ大統領も首脳会談について「進展があった」と述べた。
ただ、核問題への具体的な対応策となると、「平和的解決をはかる」(両首脳)ことでは一致しているものの「平和的解決とは軍事以外のすべてのオプションを使って解決すること」(国務省筋)とする米国と韓国の間に、大きなミゾがあるのも事実だ。
ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は14日の記者会見で、「(国際社会の)全員が北朝鮮に強い姿勢で臨んでこそ平和解決がある」とし、「第1の選択肢ではないが、我々より先に敵に攻撃を許すことはない」とし、先制攻撃で武力を行使することも正当な行動と語った。
今後、北朝鮮が兵器級プルトニウムの抽出など政治的な限界線を越えた場合は、経済制裁や限定的軍事行動などが視野に入る。韓国側は制裁などを現実的問題として受けとめていないフシがあり、今後米韓のあつれきが表面化する可能性も残されている。
(2003/5/15/13:56 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030515i104.htm