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『亜空間通信』594号(2003/05/10)
【サダム崩壊演出像バクル説が大川豊発言で再浮上メディア商売人の恐米萎縮疑え】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
一昨日(2003/05/08)、本日の10日が正式発売日の『創』(2003.06)が、郵便受けに入っていた。特集のイラク戦争関係は、量の割には中身が薄くて、ほとんど参考にならなかったので、ぽんと、本棚の隅に投げ込んだままにしていた。
ところが、その後、事情通の友人から電話が掛かってきた。その耳情報に基づいて、いわゆる「コラム」の「大川前総裁の月刊『壊』大川式“悪の枢軸”ウルルン滞在記」をめくってみたら、ありゃ、こりゃ、何じゃ、89頁の下の段に、以下の記述があった。
----- 引用ここから ------------------------------
オレはイラクではパレスチナホテルに泊まっていて、その前のロータリーに、あの倒された銅像が立っていた。その時に「あの銅像は誰ですか?」と訊くと、みんな「バクル大統領です」と答えていた。アメリカがフセイン像と放送した銅像はフセインではなく、その前のバクル大統領なのだ。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
この「オレ」などと言う若者のことは、まったく知らなかったが、友人の話では、最近の若者には非常に受けているらしい。
ともかく、大川豊を電網検索してみたら、以下が出てきた。
----- 引用ここから ------------------------------
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1166/
月刊テレビ・ラジオ蛮組評
4月30日
* ニッポン放送am11:30「高田文夫と乾貴美子のビバリー」
ゲスト大川総裁。
トークテーマ、総裁の教える”イラクの歩き方”だった。
総裁はあのパレスチナホテルにも泊まっていたそうで、中庭の倒されたフセイン像はバース党のバクル大統領の像ではないかという噂があるらしい。
だから米軍が顔に国旗を掛けたのも、分かっていて掛けたという噂もあるらしい。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
こちらでは「噂」になっているが、本人の談そのものではないようである。「大川興業」を検索して、電話すると、本人はいなかったが、かくかくしかじか、名乗りを挙げて訊くと、「イラクに行ったのは開戦前」とのことである。ともかく、電話番号と電網宝庫から電子手紙を送れると話しておいた。
こうなると、以下のわが通信の疑問を、再び、徹底的に、問い直す必要が出てきたのである。
----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku566.html
http://www.asyura.com/0304/war31/msg/690.html
『亜空間通信』566号(2003/04/11)
【TBS「あれはバクル」説サダム銅像引倒しブッシュ狂喜は人違いで済まぬ失敗か】
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
大川豊は、『創』(2003.06)の人物紹介(93頁)によると、「就職試験で153社に落ちたため、自ら大川興業を設立。154社目にして自分で自分に内定を出す」という略歴である。1962年生まれとあるから現在は41歳ほどの大川豊は、誰にも遠慮せずに発言できる立場のようであろう。
その基本的な条件が、そんじょそこらの大手メディアのマスコミ業界の商売人たちとは、根本的に違っている。いわば、今時の就職難の若者の「英雄」である。
商売も、いわばマスコミ業界の水商売だから、言葉の使い方には馴れているに違いない。「つっこみ」もやっているらしいから、厳密に選んでいると思える。現地の「みんな」という表現は、まさか、子供が自分の欲しいものを親にねだる時に「みんなもってる」というような意味ではないだろう。
この大川発言、または証言が、間違いないとすると、上記のわが通信の内の以下の部分の疑問が、これまた、ぐいぐいと再浮上するのである。
----- 引用ここから ------------------------------
あの像はバクル大統領
http://www.asyura.com/0304/war31/msg/547.html
投稿者 caterpillar 日時 2003 年 4 月 10 日 19:30:15:ZcOYVqK4/Hnhs
(回答先: 「別の独裁者はいらない」 フセイン大統領像の星条旗に asahi.com 投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 4 月 10 日 18:29:35)
あの像はフセイン大統領の前の大統領だったバクル将軍らしいのですが、フセインの顔ではないように見えます。
昨晩のTBSニュースでもバクル大統領の像と説明していました。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
CNNで何度も繰り返される「サダム銅像引倒し」画面には、銅像の台のプレートをはがす場面と、倒した銅像の顔の部分を破壊する場面がある。
物的証拠を抹殺すれば、あれは「サダム・フセインの銅像」だったと、世界中に思いこませたまま、当面の「戦勝」演出が継続できるのであろうか。
いやはや、これはますます不気味である。ジョージ・オウウェル『1984年』の世界に迷い込んだような気分である。
そこで、そろそろ、電話もできる時間になったから、TBSに電話した。その結果は、以下のように投稿した。
----- 引用ここから ------------------------------
「あの像はバクル大統領」TBSニュース説は、現地にいたことのあるアラブ人通訳が言ったとのこと。至急、調査の必要有り。
http://www.asyura.com/0304/war31/msg/675.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 4 月 11 日 12:33:54:
「あの像はバクル大統領」TBSニュース説は、現地にいたことのあるアラブ人通訳が言ったとのこと。至急、調査の必要有り。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
さあ、いかがかな。いくつかの大手メディアと外務省に、徹底調査を求めた。私は、いわば不眠不休に近く、最早、疲れ果てているから、しばらくは、「果報は寝て待て」とする。
[後略]
(以上で既存電網情報の要約紹介は終わり)
昨日までは、このままにしていたのだが、実は、これにもまた後日談があった。忙しくて、文章にまとめる時間が取れなかったのだが、上記の「TBSニュース」、正確には「NEWS23」には、その続編の「検証」があったのである。
おそらく、私が質問したくらいだから、各方面から「質問」もしくは「圧力」が集中したのであろう。
ところが、筑紫哲也キャスターは、この他に著名な詩人説もあると言い淀み、結論を求めずに、ぼかしてしまった。アラブ人のスタッフの顔も出たが、なぜか、最初の時の発言、もしくは「目撃者」としての「現地人」の証言にはならない。顔色も活気がなく、曇っていた。
どうも怪しい雰囲気である。あの銅像が、サダム・フセインではないと判明すれば、「演出者」のアメリカ政府の面子が立たなくなる。
駐日アメリカ大使館の最重要の仕事は、戦後一貫して、日本のメディアの監視と脅迫、支配である。アメリカが怖い「恐米萎縮症」の日本の大手メディアの実態と、その周辺に群れるマスコミ業界の商売人に関しては、ここで改めて私が論ずるまでもない周知の事実である。
要注意!
以上。
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