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(回答先: 中国海軍の潜水艦が事故、70人死亡 投稿者 転載 日時 2003 年 5 月 03 日 09:36:13)
【北京=浜本良一】2日夜、新華社電を通じて公表された中国海軍の通常型潜水艦事故は乗組員70人全員が死亡するという1950年に同国海軍が創設されて以来の「初の大規模惨事」(中国消息筋)となった。
外洋型海軍の建設を目指す人民解放軍にとって大きな衝撃と見られるだけでなく、事故の発生日時や詳しい状況など詳細は一切不明で、中国軍の強い秘密主義が色濃くにじみ出ている。
中国海軍は北海艦隊(司令部・青島)、東海艦隊(同・寧波)、南海艦隊(同・湛江)に分けられ、潜水艦361号は事故発生の海域から見て北海艦隊の所属と見られる。冷戦時代は旧ソ連を対象としていた北海艦隊は装備面では海軍内で最強とされた。
中国海軍は90年代以降、沿海防御型から外洋型へと大きく脱皮を図っている。また台湾との祖国統一を念頭に、台湾海峡付近に出現する米空母に対する潜水艦を駆使した訓練を頻繁に行っており、最近ではロシアから新鋭のキロ級潜水艦4隻などを購入して増強を図っている。今回の事故は「空母を想定した軍事訓練中に起こった可能性もある」(消息筋)との指摘も出ている。
だが今回の事故で浮き彫りにされたのは、中国当局の根深い秘密主義体質。胡錦濤政権は「情報公開」を進めるとしているが、今回の潜水艦事故では具体的な情報開示は全くなく、日時さえ知らされない状況だった。新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)でも「情報隠し」を批判されたが、今回はその秘密主義が一層色濃く出ており、また軍が中国政府にとって依然聖域であることも示している。
新政権が進める情報公開や改革路線は、早々に試された形で、今回の事故を含め軍情報の扱いは、胡政権にとって大きな課題になった。
(2003/5/3/02:07 読売新聞 無断転載禁止)