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【読書ノート】
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投稿者 愚民党 日時 2003 年 5 月 03 日 04:11:05:

(回答先: 【JMM-冷泉彰彦】「さまよい続ける春」 投稿者 愚民党 日時 2003 年 5 月 03 日 03:13:52)

有吉佐和子 開幕ベルは華やかに 1982年3月発行 新潮社

図書館からかりてくる。
やはり有吉佐和子は演出家でもあった。
だから読む者をぐいぐいとひっぱる力がある。
そして構成力。

皇居の森・帝劇の怪人は文化勲章を受賞した女優の
付き人だった。
東宝・松竹・歌舞伎座・新劇
商業演劇をめぐる劇場犯罪。
男装の麗人・満州帝国・その劇中劇。

男の小説家は観念の美学にからめとられるが
有吉佐和子は具体的現実を現在進行形として提示する。
やはり人物像設計とほりさげが深い。
帝国劇場では観客がふたり殺される。
なんども「畜生」というののしるセリフがある。
舞台人はいつも「畜生」といいながら奥歯をかみしめる。
ゆえに演劇人は葉がぼろぼろになる。
有吉佐和子の小説が何故、演劇人の学習文献であるのか
納得する。

板垣雄三編 「対テロ戦争」とイスラム世界 2002年1月発行
岩波新書

図書館から。

何故イギリス・アメリカUSAがイスラエルと一心同体なのか
わかる。

アングロサクソン・キリスト教その清教徒革命神学。
千年王国伝説。
ユダヤ人が約束の地パレスチナで王国を建設することが
キリスト者の千年王国を樹立する前提となる。
祖国を建設したユダヤ人はそこでアングロサクソン・キリスト
教に改宗する。そこでイギリス・アメリカUSAは
千年世界を支配できる世界王国を樹立する。
そのハルマゲドン終末戦争が今である。
清教徒革命には、じつにおそろしい綱領神学があった。
イギリス清教徒にとって、約束の地は新大陸。
北欧の巨人海賊戦闘民族であったアングロサクソンは
まずイギリス島を占拠し、フランスとの戦争で学習し
やがて時の世界帝国スペイン艦隊を破り
世界帝国にのしあがっていく。
北アメリカ大陸・南アフリカ・オ−ストリア大陸を
わがものとし、女王陛下の氏族はそのDNAにより
世界でアングロサクソン王国を樹立してきた。
西ヨ−ロッパ大陸の諸国はユダヤ人をゲット−に閉じ込め
利用するだけ利用すると東ヨ−ロッパへ追放する。
ヒットラ−・ナチスが強行した強制収容所とガス室での
ユダヤ人大量虐殺は西ヨ−ロッパの総意でもあったのである。
ユダヤ人問題の最終解決とはヨ−ロッパ歴史の矛盾から現出した。
十字軍ヨ−ロッパ戦闘民族はおのれにとって都合がわるいものは
壊滅する。アフリカ大陸の基層は壊滅し
南北アメリカ大陸の先史文明民族も壊滅されてしまった。

この壊滅から半分にとどめたのはイスラム文明とアジア文明
だけである。

清教徒革命神学により、イギリスとアメリカUSAはユダヤ人を
ヨ−ロッパによる民族宗教壊滅作戦から保護する。
それが第二次世界大戦だった。
ドイツからのユダヤ人亡命者を引き受けたのはアメリカUSA
だった。
そしてイギリスはパレスチナに建国を約束する。
ヨ−ロッパの地にイスラエルを建国させてはならぬ!
これが全ヨ−ロッパの総意であった。
ゆえにパレスチナと選択された。

ヨ−ロッパに裏切られ壊滅させられるユダヤ人の
強制収容所からの復讐の誓いと叫び。
これを霊的実存という。
世界は沈黙している・・・・
世界への復讐としてユダヤ人は強制収容所から
復讐の鬼として出発した。
それが第二次世界大戦後の世界史であり現代史でもある。

ユダヤ人は強制収容所から人類の性根について
生物的・動物的に学習する。
人類とは他者の成功を妬み、壊滅してやるぞという
恨みを内在する集団殺人者である。
ユダヤ人は地獄のなかで人類とは、人間とは、世界とは
ユ−トピアではない、その人類なるものを発見する。
もはやユダヤ人は世界ユ−トピア思想は無力であることを
発見する。
世界は救済してはくれない。
世界は沈黙している。何故ならおのれのことだけ考えているから。
キリスト教もイスラム教も仏教も強制収容所から救ってはくれない。
こうしてユダヤ人はマルクス主義から世界権力主義へと転向。
世界形成への哲学にかわりはない。

ユダヤ5000年の動物的生命力がうなりをあげて復権する。
出エジプト記。
綱領ある旧約聖書の民。
これまでのように
ゲット−で商品をつくり、経済分野と学問と専門領域・天才
だけを世界に排出しているなら
またふたたび世界から妬み恨まれ壊滅させられていまうのは
確実である。
建国は武装によってこそなしとげられる。

ユダヤ人は強制収容所の民族宗教徒壊滅の現場から
人類と世界の根幹を学習したのである。
生物・動物の生存にかかる希求から。
こうして世界ユダヤ機構は武装し、世界に復讐を開始した。

王国滅亡後、バビロニア・ペルシャ・エジプト・ギリシア・
ロ−マ・ビサンチン・ヨ−ロッパ、
奴隷として文明建設に働いてきてユダヤ人。
その最終が近代文明による20世紀の強制収容所での壊滅で
あった。それが人類の世界文明なるものなら、その人類世界
文明と武装して戦わなければ、自分たちは壊滅されてしまう。

これがユダヤ人の第二次世界大戦後の20世紀であり21世紀である。そしてユダヤ人はアメリカ合衆国、
すべての権力を握ったのである。
すべての権力をユダヤへ!これが21世紀世界基調であろう。
21世紀開幕ベルこそ911であった・・・

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