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【ワシントン斗ケ沢秀俊】イラクの大量破壊兵器所有の証拠が見つからないことが米国で問題化し始め、1日には米議会でも取り上げられた。ブッシュ大統領や政権幹部は「必ず見つかる」と繰り返し述べているが、このまま発見できない場合、国内外から批判が高まるのは必至だ。
米英は「イラクの大量破壊兵器廃棄」を、イラク戦争の最大目的として掲げていた。しかし、大量破壊兵器が見つからず、「所有の証拠がある」という米英の主張の信頼性が揺らいでいる。
「もしもブッシュ政権が世界をミスリードしたのなら、米国の信頼性への長期的打撃を緩和する唯一の方法は、正直に白状することだ」。4月29日付の米ロサンゼルス紙は「兵器について真実を語れ」と題した社説で、こう指摘した。5月1日付の同紙はさらに、「ブッシュ政権は国民と世界にうそをついた。政府に裏切られた」など、社説に対する読者の声を掲載した。
1日付けピッツバーグ・ポスト紙社説も「民主主義の決定は、市民に対するインフォームド・コンセント(十分な説明に基づく同意)を伴うべきだが、今回はそれがなかった」と、政府の説明責任を追及した。
米メディアの大半は戦争を支持したが、主要戦闘が終わった今も大量破壊兵器が全く発見されないことで、論調が変わりつつある。
1日の上院議会公聴会では、ダービン上院議員(民主党)がパウエル国務長官に対し、「大量破壊兵器の発見は米国の信頼性にとって、どれほど重要か」と質問した。パウエル長官は「見つかると思う」と答えた。
ブッシュ大統領は1日の戦闘終結宣言で、「我々は隠された化学・生物兵器の捜索を始めた。数百の施設が調査される」と述べたほかは、ほとんど大量破壊兵器について言及しなかった。
[毎日新聞5月2日] ( 2003-05-02-19:08 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030503k0000m030032000c.html