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爆発事故:
アンマン空港で1人死亡 毎日新聞記者を逮捕
ヨルダン・アンマンのクイーンアリア国際空港の出発ターミナルで1日午後6時50分(日本時間2日午前0時50分)ごろ、乗客の手荷物が爆発した。この爆発で空港職員1人が死亡、3人が負傷した。負傷者のうち1人は重体。ヨルダン当局は持ち主の毎日新聞写真部記者、五味宏基容疑者(36)を逮捕し取り調べている。
AP通信によると、空港の警備職員が、五味記者のスーツケースをX線装置で検査した際、不審な金属片を発見。職員が調べようと手にしたところ、爆発したという。
ヨルダンのアドワン情報相がAFP通信に語ったところでは、この職員が即死し、近くにいた別の2人の警備職員と民間人の計3人が負傷した。警備職員1人は重体。同相は、荷物の持ち主は「毎日新聞の五味宏基記者で、身柄を拘束した」と語った。
五味記者は現地時間の午後10時から約1時間半、空港内で治安当局の取り調べを受けた。これに立ち会った田島達也・在ヨルダン日本大使館領事によると、五味記者は4月11日にアンマンからバグダッドへ陸路移動中、イラク国内の道路脇に放置された車の周囲に散乱する釣り鐘形の物体を発見し、うち2個を「記念品」としてカメラバッグに入れ持ち歩いていた、と供述した。
供述によれば、五味記者はこれを「爆発に使用されるもの」と認識したが、「使用済みで爆発はしない」と思い、日本に持ち帰ろうとしたという。空港の検査場で警備職員に「これは何だ」と聞かれた際、同記者は自分の手に持ち、拾ったことなどを説明。すると職員は「貸せ」と言って取り上げ、5メートルほど離れた所で調べている間に爆発したという。
五味記者は現在、治安当局に拘置されており、4日に検察官の取り調べが行われ逮捕容疑が確定する。
爆発物についてAFPは「金属製の不審物」、ロイター通信は「手りゅう弾」、AP通信は「金属製の装置」と伝えているが、プラスチック製との情報もある。
五味記者は2月からバグダッドでの取材を開始。イラク戦争の開戦直前にいったんヨルダンに戻った後、4月11日に再びバグダッド入りした。4月28日に取材を終えて陸路、アンマンに戻り5月1日、カイロ経由で日本に帰国する予定だった。
五味記者は91年に毎日新聞に入社。国際協力事業団の青年海外協力隊員としてヨルダンに2年間滞在するなど海外取材の経験が豊富だった。
[毎日新聞5月2日] ( 2003-05-02-11:57 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030502k0000e030026002c.html