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4カ国首脳会議:
イラク攻撃反対各国 欧州独自軍の強化で合意
【ブリュッセル森忠彦】フランス、ドイツ、ベルギー、ルクセンブルクの4カ国による非公式首脳会議が29日、ブリュッセルで開かれた。欧州の防衛策について協議し、欧州連合(EU)が進めている独自軍の強化と北大西洋条約機構(NATO)からの独立性を強めてゆくことで合意した。米英とは一線を画した「『古い欧州』の独自の防衛構想?」との推測も広がっており、NATOやEUの将来にも影響を及ぼしそうだ。
会議後に出た共同宣言によると、4カ国はEUが共通外交政策の一貫として進めている「緊急対応部隊」などの独自防衛能力の強化を一層進めることで一致。現在、協議が進むEUの新憲法に共同防衛の具体策を盛り込むよう働きかけることで合意した。
また同部隊は、米主導のNATOからの独立性を高めるために新たな本部を作り、指揮・作戦機能を充実させることも盛り込んだ。4カ国は今後、これらをEUの全体会議に提案してゆくが、親米派の英国やオランダ、さらに米国からは慎重な見方も出ている。
4カ国は、米国がイラク攻撃を巡って2月にNATOによるトルコ共同防衛を提案した際、反対。結局、最後まで抵抗した仏抜きでトルコ防衛に踏み切った。
国連安保理などでの欧州諸国の一連の抵抗に業を煮やしたラムズフェルド米国防長官は「古い欧州」と批判。これを受けてシラク仏大統領の反イラク開戦論は一層強固になり、欧米間の亀裂が深刻化した。
シラク仏大統領は会議後、「欧米同盟の基軸はあくまでもNATOだ。欧州が強くなることは同盟がより強固になることだ」と語り、会議の開催趣旨に反米的な意図はないことを強調した。
しかし、4カ国はEUの原加盟国で欧州統合の中軸でもあるため、「EUの中に新たなEUを作ろうとしているのでは」(EUシンクタンク研究員)との憶測も広がっている。
[毎日新聞4月30日] ( 2003-04-30-00:54 )
http://www.mainichi.co.jp/index.html
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030430k0000m030070002c.html
↓参考記事
独仏がNATOに対抗するヨーロッパ連合軍事同盟を模索
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/274.html