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(回答先: アメリカの思いどおりにならなかったこと 投稿者 きゃべ爺 日時 2003 年 4 月 29 日 15:50:54)
イラク戦争の米英連合軍総司令官であるフランクス陸軍大将が、ベルギーの医
師
団によって戦争犯罪者として訴訟に訴えられる可能性があるという記事。すでに
四人の医師団の声明そのものについてはTUP速報(第71号)にて配信済み。
この記事はもともとExpatica.comという、ベルギーを出て外国、特に米国へ移住
した人々のためにベルギー情報を伝えるインターネットサイトに紹介されていた
もの。さらに、Truthout.orgなどイラク戦争の動向を伝える他の各種サイトにも
転載されています。記事自体は連合軍のイラク占領・駐留のあり方に対するかなり
批判的な立場を伝えています。
(和氣久明/TUP翻訳メンバー)
元URLは以下:
http://www.expatica.com/belgium.asp?pad=88,89,&item_id=30621
http://www.truthout.org/docs_03/042603A.shtml
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フランクス司令官、ベルギーで戦争犯罪者として起訴の可能性
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ブリュッセル発:四人のベルギー医師団が、イラク戦争を指揮した連合軍総司令
官であるトミー・フランクス大将と、氏名が公表されていないもう一人の高官を、
戦争犯罪者として裁判に訴える見込みだ。この訴訟はベルギーの「修正ジェノ
サイド法」に基づいて行われる。
この四人の医師団のうち二人はいまだバグダッドにとどまり、ベルギーの医療関係
者のNGOである「第三世界の医療支援」のメンバーとして医療に携わりながら、
連合軍の非道ぶりをみずから眼のあたりにしてきた。
例えばこの医師団の顧問弁護士(ジャン・フェルモン)は、医師たちが目撃した
ものとして、救急車への発砲、市場への爆撃、市民が乗るバスへの攻撃、病院への
略奪行為に対する場当たり的な処刑、ないし意図的な見逃しなどを報告している。
今回の訴訟は、ベルギーにおいて大量殺戮、戦争犯罪、人権違反などの各種の立件
に対して過去普遍的な効力を持ってきた法律である「ジェノサイド法」の有効性が、
先月の外交努力の失敗・開戦以来試される初の機会となる見込みだ。
「ジェノサイド法」自体は現在いくつかの条項の修正を経ており、結果としてかなり
政治的なニュアンスが薄れているが、今回の訴訟に関しては医師たちは、イラクの
医師を擁護する立場から訴訟をすることを考えているために、効力は失われていない
と見られる。
もっともベルギー政府とベルギーの最高裁がこの訴えをどのように受け取るかに
よって、今後の訴訟の進展の具合が変わってくると見られている。
米国のパウエル国務長官は、ベルギー司法当局による、ディック・チェイニー現
副大統領と当時の大統領であった父ブッシュを湾岸戦争時にさかのぼる訴訟での
被疑者リストへの掲載以降、ベルギーの動きを「深刻な問題」と受け止めている。
フランクス陸軍大将は現在バグダッドのサダム・フセインが居所としていた宮殿に
滞在中で、これがまたイラク戦争の終結のあり方を象徴的に示している。
(抄訳 和氣久明/TUP翻訳メンバー)
*なお、ベルギー「ジェノサイド法第一条」は以下(原文のまま):
http://www.icrc.org/ihl-nat.nsf/c1256333003112de8025623e007773ae/fa15cb4f2336c450c1256396004f2f46?OpenDocument
第二条以下については
http://www.icrc.org/ihl-nat.nsf/WebLAW2?OpenView&Start=1&Count=150&Expand=12.6.1#12.6.1
から一条一条たどってください。
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菅原 秀 Schu Sugawara
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