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サウジアラビア・リヤドで12日、爆弾テロとみられる爆発現場から上がる煙。アラブ首長国連邦の衛星テレビ局アルアラビアが報じた=AP
[写真] http://www.asahi.com/international/update/0513/images/nat0513005.jpg
サウジで連続爆弾テロ 3人死亡、3邦人含む50人負傷
サウジアラビアの首都リヤドの外国人居住地3カ所で12日深夜(日本時間13日未明)から13日未明にかけ、連続爆発があり、AFP通信によると、欧米人を含む少なくとも3人が死亡、日本人3人を含む少なくとも50人が負傷した。死傷者はさらに増えそうだ。1カ所では、爆弾を積んだ車が爆発した模様。中東歴訪中のパウエル米国務長官が13日午後、リヤド入りする直前を狙った連続爆弾テロと見られる。国際テロ組織アルカイダの犯行、との見方も出ている。
リヤドの日本大使館によると、けがをした日本人は、国際協力事業団(JICA)の2人と、三井物産の現地事務所員の1人。いずれも軽傷の模様だ。
リヤド駐在の米国大使がCNNテレビに語ったところでは、米国人40人以上が負傷した。
爆発は3、4回あった模様だ。アラビア語衛星テレビのアルアラビアなどがリヤドから伝えたところによると、爆発があったのはアルハムラ、ガルナタ地区など、いずれもリヤド東郊で欧米人が住む住宅ビル。ビルは窓枠やドアが吹き飛び、コンクリートだけになっているとされる。
AP通信は治安関係者の情報として、ガルナタ地区では米国製の乗用車が住宅ビルに突っ込んで爆発したと報じた。1カ所では爆発の後に、銃撃の音が聞こえたとの報道もある。
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、サウジ内務省筋の話として、サウジ政府がアルカイダの犯行とみていると報じた。CNNも米当局者の話として、アルカイダによる欧米人を狙ったテロの可能性が強いと伝えた。
パウエル国務長官は12日にヨルダンに到着。13日にムアシェル外相と会談後、同日昼前にリヤド入りし、アブドラ皇太子、サウド外相らと会談して、同日午後、モスクワに向けて出国する。米国務省は事件後、長官の訪問日程には変更がないと発表した。
サウジでは今月6日、治安部隊がリヤドで過激派組織の捜査の過程で大量の武器や爆発物を押収した。この事件でサウジ人17人とイラク人、イエメン人の計19人が逃走した。国際テロ組織アルカイダとつながる人物との関係が疑われているという。
サウジでは95年にリヤドの米軍事顧問団の施設で自動車爆弾が爆発し、米国人5人が死亡し、96年にはサウジ東部ダーランにある米軍住宅前で爆発物を積んだトラックが爆発し米兵19人が死亡した。
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けがをしたのは、国際協力事業団(JICA)のサウジアラビア事務所長の三好誠一さん(55)=茨城県守谷市=、同所員の星光孝さん(28)=福島県会津若松市=、三井物産サウジアラビア事務所の男性駐在員。 (05/13 11:53)
http://www.asahi.com/international/update/0513/005.html