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(回答先: フセインに7万人の党員を逮捕され、アメリカ主導の政権づくりを拒絶しているイラク共産党への民衆の支持が広がる条件はあるかも 投稿者 磯中源太郎 日時 2003 年 4 月 22 日 10:04:12)
磯中先生
おっしゃるとおりかも知れません。
私はイラク共産党(正式には「イラク労働者共産党」というようです)については詳細はわからぬままに「スターリン主義政党だろう」と思いこんでいましたが、確かに活動はしているようです。
YAHOOで検索したところ、一連の「声明」が見当たりました。先生の毎日新聞の記事も含まれて居ます。
http://www.wpiraq.org/english/
ただ、やはりフセインにより壊滅させられたいきさつからプロパガンダが中心であり、国内での活動は微弱でああったがゆえに、今後どこまで大衆を掌握できるか、が共産党の力量の見せ所でしょう。
いろんな意見があると思いますので、私も卑見を述べさせていただきます。
「他の反米諸派との共同」とは統一戦線のことだと思いますが、シーア派、クルド人問題をどうクリアするのか。
宗政一致を信奉するイラン系のシーア派勢力(私有財産を認める)が、どう共産党と協力してゆくのか、統一戦線を絶対に壊さない方法を模索すべきです。
では共産党としてどうイラク革命を成就するのか。
逆に言えば、絵に描いた餅を述べることになって恐縮ですが、さまざまな価値観、特にイラクでは宗教の自由、私有財産の観念をも、考慮しつつ革命的勢力を結集できるかどうかです。そして共産主義者はさまざまな価値観を認め、最後には「宗教」「私有財産」の概念を止揚することが、真の意味での「人間の解放」につながると思います。
なお、「幻の民主連合政府」とは、革命を二段階化して夢想した日共の「日本革命」戦略であり、それは「議会」で多数派を占めた「民主勢力」が政権を握るという議会主義丸出しの願望だったわけで(ズル顕はチリのアジェンデ政権を「民主連合政府の模範」として引用した)、そのために日共は集票主義に陥り、さまざまな戦いを裏切り続けてきたことは確かです。
パレスティナ民衆の自爆を交えた戦いにも「テロリスト」と罵倒し、結果としてイスラエルを利することしかしていないのが日共です。
今度のイラク侵略戦争でも「国連決議」一辺倒だったことから、戦いをゆがめてきました。その論理では国連がイラク攻撃決議を出せばそれを「国連決定だから」という理由で、侵略を是認する立場を取ったわけです。この幻想はたちどころに米帝から粉砕されました。
世界中の共産主義者、社民主義者があれほど「イラク侵略反対」と叫んでも、世界中の何千万という市民が立ち上がったのに、自国政権打倒により戦争をストップさせるという方向性はなかった。前衛党が戦いを放棄していたからに他なりません。
イラク反戦の戦いを、日本国内においては、労働者政党であれば、ゼネストを組織して小泉内閣打倒の戦いに結実してゆく以外に、戦争をとめる方法はなかったと思います。世界中の共産主義者が、そのような戦いを展開しない限り侵略をストップさせることはできなかった、イラク侵略はまさにそのことを示しています。結果としては権力者同士の争いで多数の人々が流血を再びみたび余儀なくされた、悲惨な現実を私たちは直視する結果となった。
いやしくも共産主義を標榜する以上は、イラク共産党がこのような経験を否定的に捕らえて、労働組合を組織し、民族・宗教という諸課題を止揚しつつ米帝の支配にゼネストでこたえ、もってイラク革命を成就するべきと考えます。