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イラク南部のナシリアで、招待状がないためにイラク暫定行政機構準備会議の会場に入れず、米兵と交渉するクルド人男性(小西太郎撮影)
【ナシリヤ(イラク南部)=貞広貴志】フセイン政権崩壊後の統治体制構築の第一歩となる「イラク暫定行政機構」(IIA)設立に向けた初の準備会合が15日、ナシリヤの郊外で開かれた。
会合には米国が招いた反フセイン勢力の代表ら約80人が参加。「民主的な連邦制」に基づく新政権の樹立や支配政党だった「バース党の解体」を掲げた13項目の声明を発表して閉会した。次回の会合は10日後に行い、IIA設立の段取りなどを協議する。開催場所は未定。
声明ではこのほか、法の支配や多様性の尊重をうたった。一方、宗教の役割などは今後議論するとした。
ただ、民族・宗派を異にする各勢力の主張の隔たりは大きい。米国主導の統治体制づくりに反発し、参加を拒んだ組織もあった。フセイン後の「権力の空白」を早期に埋めることができるかどうかは不透明だ。
会合は米軍が駐留拠点にしているタリル飛行場で開かれた。参加したのは〈1〉親米の「イラク国民会議」(INC)など反フセイン派亡命組織〈2〉フセイン政権下で抑圧されたイスラム教シーア派〈3〉クルド人〈4〉各地の部族――などの代表。
冒頭、米国の復興人道支援庁(ORHA)を率いるジェイ・ガーナー退役中将が「自由で民主的なイラクが今日始まった」と宣言。続いてザルメイ・ハリルザド米大統領特使が「我々はイラクを支配する意図はない。イラクの伝統と価値に基づく民主制度を確立してほしい」と訴えた。
ただ、反米路線のシーア派勢力「イラク・イスラム革命最高評議会」(SCIRI)は「米軍政下の会議には出ない」と参加を拒否した。INCもアハマド・チャラビ代表は出席せず、代理を送った。
(2003/4/16/01:52 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030415it13.htm