現在地 HOME > 掲示板
> 戦争３１ > 403.html
★阿修羅♪
|
現在地 HOME > 掲示板
> 戦争３１ > 403.html
★阿修羅♪
|
|
(回答先: イラク戦争：米軍、首都全域を近く制圧か 地上部隊、中心部へ ［毎日新聞］【唯一の冷静な記事】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 09 日 22:33:15)
イラク政府の統制がなくなり９日、一部で無政府状態となった首都バグダッド。混乱に乗じて略奪を始める市民も多数出始め、市内は騒然としている。一方、市内の「サダムシティー」に暮らすイスラム教シーア派住民は「グッバイ・サダム（フセイン・イラク大統領）」「米兵よ！ 愛している」と、米海兵隊を花束で歓迎、フセイン体制の終えんが間近いことを祝った。
【アンマン福島良典】バグダッド市内の数カ所では９日、市民による略奪が発生した。ＡＰ通信などによると、商店のほか、政府や軍施設を襲い、家具、コンピューター、四輪駆動車までを奪っている。
数週間前にバース党が総決起集会を開いた東部のパレスチナ通りでは、若者や中年男性らが貿易省に押しかけ、倉庫からエアコン、冷蔵庫、テレビを持ち出したほか、天井に吊り下げられた扇風機を取り外し盗んでいる。
花、時計、壺、テーブル。あらゆるものを抱えて若者達が通りを行き交い、略奪した家具などを満載した車が走り去る。国連の査察団本部があったホテルも襲われているという。
「見ろ、これは犯罪だ。不信心だ。これが自由なのか」。若者の一人は自ちょう気味につぶやいた。周辺には警察官や軍人の姿は見らなかった。
一方、海兵隊はバグダッド東側から中心部に向けて進軍。市内のサダムシティーに入ると、若者や中年男性が海兵隊の装甲車の回りに群がって手を振り、「サダム・フセインはもうご免だ」「あなたたちが好きだ」と歓呼を送った。
海兵隊に同行しているロイター通信によると、女性たちはバルコニーから進軍の様子を眺め、少女らが海兵隊員に向かって花束を投げた。「（戦争は）もう終わりか」。そう叫んで尋ねる住民に対して海兵隊員の一人は「ほとんど終わりだ」と返答した。
米ＣＮＮテレビの映像によると、住民はテレビカメラに向かって「バイバイ・サダム」と英語で書かれた紙とＶサインを掲げた。
海兵隊幹部はロイター通信記者に対して「自爆攻撃や銃撃戦の話を聞いていたので神経質になっていたが、住民たちが戦う様子でないのを見てほっとした」と歓迎ぶりに安堵の様子をのぞかせた。兵士の一人は「花束をもらって（歌手の）マドンナのような気分だ」と語った。
別の通りでは白髪の男性が、フセイン大統領の肖像画を踏みつけ、若者がつばを吐きかけた。「フセインによって多くの人が殺された」秘密警察などの監視が張り巡らされ、抑圧された社会から「解放」された喜びを市民は爆発させた。現地の記者は「圧力なべのふたが吹き飛んだようだ」と伝えた。
◇ ◇ ◇
ジャーナリストでジャパンプレス代表の佐藤和孝さん（４５）と同社の山本美香記者（３５）は略奪などで騒然とするバグダッド市内の状況を衛星電話で毎日新聞に語った。
２人によると、ジャパンプレスのスタッフが市内中心部のサダムシティーに行ったところ、政府の庁舎に市民が殺到。調度品や家具、食料、さらに車まで次々と略する様子を目撃した。阻止する人もいなくなっている。サダムシティー周辺には米軍の戦車が待機していた。
２人が滞在するのは前日の８日に米軍の砲撃で、ロイター通信のカメラマンが死亡したパレスチナホテル。約３００人の外国人報道陣が滞在していたが、この日はアラブ系の報道機関を中心に撤収が目立ち始めている。山本記者は「何が起きるか分からないので、私たちもいつでも撤収できる準備をしている」と緊張した声で語った。
同ホテルには取材活動や報道内容をチャックするため、情報省の人間が常に常駐し目を光らせていたが、９日になって姿を消した。逆に「米国に殺される」と外国からの出稼ぎ労働者が次々に同ホテルの敷地に入りこみ、助けを求めている。佐藤さんは「報道はこれで自由になったが、治安が悪化していることがはっきり分かる。何が起きるか予断を許さない状態だ」と語った。
市内にはこんな噂が流れている。「政府の役人は検問所で米軍に射殺される」と。佐藤さんは「政府関係の人間は身を潜めているのではないか」と言う。 【宮澤勲】
［毎日新聞４月９日］ ( 2003-04-09-21:55 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030410k0000m040100000c.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。