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米大統領、対シリア攻撃案拒否=国防総省の計画策定認めず−英紙【では,計画しようとはしていたわけか】
http://www.asyura.com/0304/war31/msg/1222.html
投稿者 ピースゲーム 日時 2003 年 4 月 15 日 17:46:41:tm7QTDinelUNs

逆に読めば,イラクでの米国主導の傀儡政権樹立をやすやすと許してしまえば,シリア攻撃計画の策定が早まるということになる。
イラクへの武力行使自体はイラク軍の戦闘放棄により易々と米国の思惑通りになってしまったが,今後の侵略政策自体をいかに食い止めていくか,ということが,イラクのみならず中東の今後にとって極めて重要だということではないだろうか。
もっとも,今後ブッシュ政権の支持率が低下していくことは必定であり,追詰められたブッシュが「戦時中の現職大統領は負けない」というジンクスを頼りに暴発する可能性もないとは言えないと思う。

(引用)
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030415-00000282-jij-int
 【ロンドン15日時事】15日付の英紙ガーディアンは、ブッシュ米大統領がイラクでの軍事作戦成功を受けて、対シリア武力行使に踏み切るべきだとの国防総省の案を拒否、シリア攻撃を想定した予備計画の策定を認めない決定を下したと報じた。
 同紙によれば、ラムズフェルド国防長官はバグダッド陥落に伴い、シリアへの武力行使に備えた計画の見直しを指示。ファイス国防次官(政策担当)らもシリアについて、イラクへの武器供与や中東のテロ組織とのつながり、化学兵器開発疑惑に関する報告をまとめるよう命じられた。
 これに対し、ブッシュ大統領は、大統領選を来年に控え、アフガニスタンとイラクでの国家再建という難題を抱えることから、「対テロ戦争」のシリア拡大論を受け入れず、討議を打ち切ったという。 (時事通信)[4月15日13時5分更新]
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なお,今日の午前中の時点では,毎日が以下のような報道を行なっていた。
9/11以降,シリアがアル・カイダの捜索に協力したりしていたので,アメリカはシリアを非難することは押さえていた。今回フライシャーが「ならず者国家」と明確に形容したことには強いメッセージ性があると思う。

イラク問題に関連して,必要に迫られたのか,ブッシュ政権はパレスチナ問題解決への「意気込み」を見せた(シャロンは歓迎したがもちろんパレスチナは無視した)。今後イラクの戦後復興がらみで,パレスチナ和平の議論も浮上せざるをえないだろう。その時,当然シリアが係わってくる。ゴラン高原問題,レバノンへのシリア軍駐留問題..... 「化学兵器開発疑惑」「イラク支援疑惑」をその時に持ち出してシリアに譲歩を迫る,という,(シリア攻撃とは別の)もう一つのシナリオもブッシュ政権内にはあるのではないか。それを狙っての現時点でのシリア恫喝,という線も考えられると思う。
いずれにしても,ブッシュ政権の今後の対シリア政策からは目が離せないはずだ。

(引用)
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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030415k0000e030019000c.html
シリア:「イラクの次の標的」 米が批判の矛先

 【ワシントン中島哲夫】米ブッシュ政権高官らは14日、シリアがイラク高官らの逃避先となり、大量破壊兵器も開発しているなどと、一斉に批判の矛先を向けた。米国が近いうちに対シリア軍事攻撃に踏み切る可能性はないものの、圧力をかけるという意味では「イラクの次の標的」という状況になっている。

 パウエル国務長官は同日、シリアに対して「外交的、経済的、または他の種類の対応手段を検討する」と述べ、制裁を発動する可能性を示唆した。サバハ・クウェート外相との会談後、記者団に語った。

 パウエル長官はイラクの大量破壊兵器開発に関与した科学者や関係者、フセイン政権やバース党で指導的立場にあった人物らがシリアに逃げ込んでいると指摘。また、特に化学兵器をはじめとする大量破壊兵器の開発にシリアが関与してきたとも述べ、「自らの行動を見直すべきだ」とシリアに警告した。テロ支援の中止も強く求めた。

 ラムズフェルド国防長官もサバハ外相との会談後の記者会見で「シリアで過去12〜15カ月の間に化学兵器の実験が行われたことを確認している」と述べた。

 また、武器や米国人殺害を奨励するビラを持ったシリア人や外国人がイラクに入るのをシリア政府が許しているとの情報や、逆にイラク人がシリアに逃げ込んだり、シリアを経由して他国に逃避しているという情報があると指摘した。

 さらに、フライシャー大統領報道官も同日の定例会見で、シリアは「ならず者国家」「テロ支援国」だと指摘しながら行動を改めるよう強く警告した。こうした呼びかけに応えるよう促す方針を強調しつつ、同報道官は「我々には常に(軍事行動の)選択肢がある」とも述べた。

 米政府高官が一つの国家をこれほど集中的に批判するのは珍しく、ブッシュ政権が「本気」であることを示している。

[毎日新聞4月15日] ( 2003-04-15-10:06 )
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